女子テニスで世界ランク90位の
大坂なおみが13日にSNSを更新し、産後からの自身の体の変化やテニスとの向き合い方、そして現在のプレーについて見解を記した。
>>西岡、シナー、アルカラスらシンシナティOP組合せ<<>>シフィオンテクらシンシナティOP組合せ<<26歳の大坂は前週のナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、WTA1000)に出場し、1回戦で第9シードの
O・ジャバー(チュニジア)をストレートで撃破。2回戦では
E・メルテンス(ベルギー)にストレートで敗れている。
また、今週はシンシナティ・オープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、WTA1000)に予選から出場していたが、予選決勝で
A・クルーガー(アメリカ)にフルセットで敗れ、本戦入りとはならなかった。今後は26日に開幕する全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)に向けた調整を行うこととなる。
そんななか大坂はインスタグラムに長文のメッセージを掲載した。
「これまでの数時間、自分がどう感じているかを理解しようとしてきました。不思議なことに、自分は敗戦をしっかり理解するようになってきました。それが出来なければ、20年以上テニスをすることなど出来ませんから。敗戦から学び、その学んだことを試す次のチャンスを待ち望んでいるのです。今現在の自分の問題は敗戦ではなく、自分が自分自身の体にいる気がしないことです。不思議な感覚です」
「ミスなどするはずがないボールをミスしたり、かつての記憶にあるほど強くボールを打てなかったり。自分に言い聞かせるようにしています。『大丈夫。良いプレーをしている。このポイントを乗り越えて努力し続けよう』って。精神的には本当に疲れるけど。内心、『一体何が起きてるの?』って自分が叫んでいるのが聞こえています」
「誤解しないでほしい。自分がしっかり自分自身だと感じたり、この瞬間は全ての新しいサーフェスの移行(クレー、芝、クレー、ハードなど)の中でのほんの1ページだと分かりながら、今年はいくつかの試合をしてきました。しかし、今どう感じているかを例えられる唯一の感覚は、産後の状態でいるようだということ。それは恐ろしいことなんです。なぜなら自分は3歳からテニスをしていて、テニスラケットは腕の延長のように感じるべきものだから。全てのことがほぼ全く新しいもののように感じていることが理解できません。これは息をすることと同じくらい簡単なはずなのにそうではありません。今までその事実を許してあげられていなかったのです」
「この期間、全ての経験から自分が何をしたいのかと不思議に思っていたけど、今は何かが分かってきました。日々努力を重ね、最終的に自分がなりたい所にたどりつく機会が持てるようなそんなプロセスが自分は大好きなのです(そのプロセスは時には自分の事を好きではなくなるかも知れないけどね)。人生は何の保証もないのは分かっているから、自分の持てる時間ではベストを尽くしたいのです。娘には、努力と忍耐で多くのことが成し遂げられるということを教えたい。彼女にはスターを目指して欲しいし、自分の夢が大きすぎるなどとは思って欲しくない」
「人生は何も約束はされてはいないけど、できる限りの努力をして最後の最後まで全力を尽くすことを自分自身に約束することができるということに気付きました。ニューヨークで会いましょう」
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