男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は12日、シングルス3回戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は第29シードの
A・タビロ(チリ)に2-6, 3-6のストレートで敗れ、ベスト16進出とはならなかった。試合後の会見でジョコビッチは頭部にボトルが直撃したことが影響したか問われ、原因と共にその時の経緯などを語った。
>>【動画】ジョコビッチの頭部にボトル直撃、倒れこむまさかの事態<<>>大坂 なおみvsジェン 1ポイント速報<<>>メドベージェフ、ズベレフらBNLイタリア国際組合せ<<36歳で世界ランク1位のジョコビッチはロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)以来 約1ヵ月ぶりの復帰戦。初戦の2回戦では同83位の
C・ムーテ(フランス)を6-3, 6-1のストレートで下し初戦を突破した。
2回戦後、観客のサインに応じたジョコビッチだが、ここで事件が発生。観客が持っていたと思われるボトルが落下し頭部に直撃して倒れこんだ。その後、うずくまったジョコビッチだが警備員に支えられ会場を後にしていた。
そしてこの日の3回戦、ジョコビッチは8本のサービスエースを決めるも5本のダブルフォルトを犯すなどサービスが不安定に。セカンドサービスが入ったときのポイント獲得率は44パーセントに留まり、計4度のブレークを許した。リターンゲームでは1度もブレークチャンスを握れず、1時間7分で完敗となった。
男子プロテニス協会のATPが運営するTennisTVはジョコビッチの会見の様子を公開。2回戦後、観客のサインに応じた際、頭部にボトルが直撃したことがこの試合に影響したかについて質問を受け次のように答えている。
「正直なところ分からない。それを確認しなければならないね。いつもとトレーニングは違っていた。昨日は簡単なトレーニングだった。何も感じなかったけど、いつも通りの感じでもなかった。今日は強いストレスの中で、痛みという意味ではなく、バランスが悪かった。2日前の夜とは全く違う選手になってしまった。そうかもしれないけど分からない。メディカルチェックをして、何が起こっているのか見てみないと」
続けて「ボトルが頭部に直撃した夜に何が起こったのか、詳しく教えていただけますか」と記者に聞かれ、ジョコビッチは次のように説明した。
「ビデオでは非常にはっきり見えたと思う。僕にとってはとても残念で不運な状況だった。男性が柵から身を乗り出した際にリュックサックからボトルが落ち、僕の頭に直撃するという事故だった。明らかに予想外だった。僕は見上げることもなかった。そのとき、頭にとても強い衝撃を感じた。それは、本当に大きな衝撃だった。その後、治療を受けた。30分から1時間、吐き気、めまい、出血、色々なものを経験した」
「なんとか眠ることができた。頭痛はしたよ。翌日はかなり良かったから、大丈夫だと思った。今はたぶん大丈夫かもしれないし、もしかしたらダメかもしれない。今日のコートで感じたことは完全に別の選手が自分のシューズを履いているようだった。リズムがなく、テンポがなく、どのショットもバランスが悪かった。それは少し心配だよ」
敗れたジョコビッチは今季公式戦12勝5敗。今後は26日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)へ出場する。
【ディアドラ】この夏「必ず」手に入れたいアイテム登場!■公式ストアで発売中>
■関連ニュース
・ナダル 全仏OPへ「問題あるけど」・ナダルのセレモニーに 女王「泣いた」・ナダル 世界9位に屈し2回戦敗退■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング