男子テニスのBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、クレー、ATP250)は21日、シングルス決勝が行われ、第4シードの
J・シュトルフ(ドイツ)が第3シードの
T・フリッツ(アメリカ)を7-5, 6-3のストレートで破り、ツアー大会シングルスでキャリア初優勝を飾った。試合後、勝利したシュトルフは「長い間、待っていた」と語った。
>>【動画】33歳でツアー初制覇、シュトルフが優勝決めた瞬間<<>>大坂 なおみ、日比野 菜緒、シフィオンテクらマドリッドOP組合せ<<世界ランク28位で25日には34歳を迎えるシュトルフが同大会の本戦に出場するのは2年連続9度目であり、最高成績は2021年の準優勝。今大会では初戦となる2回戦で同89位の
B・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)、準々決勝で第5シードの
F・オジェ アリアシム(カナダ)、準決勝で第2シードの
H・ルーネ(デンマーク)を下し決勝進出を決めた。
世界ランク15位のフリッツと顔を合わせた決勝戦、開始から互いに1度ずつブレークを奪うと、その後はサービスキープが続く。第10ゲームではフリッツにセットポイントとなるブレークポイントを3度握られるも全て凌ぐとシュトルフが直後の第11ゲームでブレークに成功し第1セットを先取する。
続く第2セット、勢いのまま第1ゲームでブレークに成功したシュトルフは第7ゲームで2度目のブレークを奪いゲームカウント5-2とリード。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲームで1度ブレークを返されるも第9ゲームで3度目のブレークを果たし、1時間19分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにシュトルフのコメントを掲載し「信じられない気分。長い間、待っていた。僕は33歳で、ツアーで長くプレーしてきた。ここドイツで優勝できるなんて、本当に素晴らしい気分だよ」と語った。
「今週は良いテニスができた。とても満足している。良い選手に勝てたし、今日それができて信じられないくらいうれしいよ」
また、シュトルフはツアー大会のシングルスで初めて優勝した選手として3番目に年長の選手に。2016年に34歳7か月で初優勝した
P・ロレンジ(イタリア)、2015年に34歳6か月でタイトルを獲得した
V・エストレージャ=ブルゴス(ドミニカ共和国)に次ぎ33歳11か月でトロフィーを掲げている。
一方、敗れたフリッツはクレーコート大会初優勝とはならず、今季2度目のツアー大会制覇を逃した。
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