男子テニスのシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は23日、シングルス準々決勝が行われ、第1シードの
C・アルカラス(スペイン)が予選を勝ち上がった世界ランク26位の
G・ディミトロフ(ブルガリア)を6-4, 6-4のストレートで破り、芝大会で初のベスト4進出。アルカラスは今季出場した9大会の内8大会で4強入りを果たし好調を維持している。
>>【動画】アルカラス 芝大会初4強、ディミトロフ戦のベストショット<<>>【動画】錦織 復活優勝の瞬間<<20歳のアルカラスは今月11日に閉幕した全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以来の公式戦に登場。全仏オープンでは準決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れた際、けいれんの症状が出るなどコンディションが心配されていた。
芝大会での成績は4勝2敗だったアルカラスは今大会、1回戦ではラッキールーザーで本戦入りした世界ランク83位の
A・リンデルクネシュ(フランス)、2回戦では同36位の
J・レヘチカ(チェコ)を下し芝大会初の8強入りを決めた。
この日の第1セット、世界ランク2位のアルカラスは第1ゲームでいきなりブレークに成功。その後はサービスキープが続くと第6ゲームでは3度のブレークポイントを握られる。それでも全て凌ぎ先行する。
続く第2セット、第1ゲームから3ゲームを連取されたアルカラスだったが第4ゲームから4ゲームを連取。第8ゲームでブレークバックを許しイーブンとされるも第9ゲームで3度目のブレークを奪い、1時間32分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアルカラスのコメントを掲載し「このタフな試合に臨むにあたって、僕が取り組んできたこと、素晴らしいレベルでプレーしてきたことは助けになったよ」と語った。
「彼(ディミトロフ)はどのサーフェスでもトッププレーヤーだけど芝のサーフェスではなおさらだと思う。僕は最初から最後のボールまで、本当にいいプレーができたよ」
勝利したアルカラスは準決勝で世界ランク32位の
S・コルダ(アメリカ)と対戦する。コルダは準々決勝で第5シードの
C・ノリー(イギリス)を6-4, 7-6 (7-1)のストレートで下しての勝ち上がり。
次戦についてアルカラスは「僕のような若手と対戦できるのは素晴らしいこと。僕たちは世代交代をしているし、このような素晴らしい大会、素晴らしいトーナメントでたくさんの試合をすることになる。プレーするのは本当に楽しいよ。彼(コルダ)は友人なんだ。彼は素晴らしいテニスをしてくる。もちろん、本当にいい試合になると思うよ。特別な試合だから、観客が楽しんでくれることを願っている」と述べている。
同日には第2シードの
H・ルーネ(デンマーク)と第7シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)が4強に駒を進めている。
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