今月10日に行われた全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)男子車いすテニスのシングルス決勝で、世界ランク1位の
A・ヒューエット(イギリス)を6-1, 6-4のストレートで破り、グランドスラム初優勝を果たすとともに史上最年少で世界ランク1位に輝いた17歳の
小田凱人が20日夕方に日本へ帰国。都内で会見を開き、喜びを語った。
>>【動画】小田凱人 全仏OP制覇の瞬間、チームは涙<<昨年大会では初出場で4強入りしていた小田。今大会では1回戦で荒井大輔、準々決勝でR・スパーグレン(オランダ)、準決勝でM・デ ラ・フエンテ(スペイン)を下し決勝に進出。
決勝では第1シードのヒューエットと顔を合わせると第1セットでは第2ゲームから5ゲームを連取し先行。続く第2セットではブレークポイントを奪い合うも第9ゲームでは鋭いバックハンドウイナーを決めて1時間28分で勝利した。
この勝利により小田は車いすテニス史上最年少で1位に立つことに。当時20歳のヒューエット記録を大きく更新することとなった。
凱旋会見に臨んだ小田は「皆さん、こんにちは、世界ランキング1位の小田凱人です。フランスは僕の中では好きな国。世界1位、最年少でのグランドスラム制覇がかかった舞台でした。これまでのベストを全て捧げましたし、それが結果にも表れたと思います。まだまだ始まったばかりなのでこれからも夢を叶えていきます」とコメント。
「帰国した直後が一番実感が湧いています。決勝戦の最後のマッチポイントの感覚というのは他の大会では感じれないくらいでした。手も震えましたし心臓も飛び出るほど緊張しました。あの時の感動は今でも覚えていますが、それを達成した後はすぐにでもウィンブルドンでのタイトルを獲りたいと思いました。あれを何度も経験したい、より多く達成したいという気持ちが今は大きいです」
また、今年1月に現役引退を表明した
国枝慎吾から優勝後に言葉を掛けられたかについて質問を受け次のように答えている。
「コートインタビューの時、ちょうど国枝さんが解説をしていたので会話をする機会はありました。少しびっくりしました。あの試合を実況してもらえたのは僕の中でも思い出深いです。全仏オープン前に日本で練習をお願いしたんですけど、色々アドバイスを教えていただき、それを活かすことができました。それを良かったと国枝さんに言ってもらえたのでとてもうれしかったです」
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