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10度目ジョコ戦「一番惜しい」

カレン・ハチャノフ
全仏OP初4強とはならなかったハチャノフ
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は6日、男子シングルス準々決勝が行われ、第11シードのK・ハチャノフは第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に6-4, 6-7 (0-7), 2-6, 4-6の逆転で敗れ、大会初のベスト4進出とはならなかった。試合後の会見でハチャノフはジョコビッチとの10度目の対戦について「今までで一番惜しかった」と明かした。

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世界ランク11位で27歳のハチャノフが全仏オープンに出場するのは7年連続7度目。今大会では4年ぶり2度目のベスト8進出を決めた。

ジョコビッチとは10度目の顔合わせでこれまで1勝8敗。直近では2022年10月のロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)3回戦で対戦しており、その時はジョコビッチが6-4, 6-1のストレートで勝利している。

準々決勝の第1セット、ファーストサービスが入ったときに88パーセントの高い確率でポイントを獲得したハチャノフはブレークポイントを与えず。リターンゲームでは第5ゲームでブレークに成功し、先行する。

続く第2セット、両者とも相手にブレークポイントを与えないレベルの高いプレーを続けタイブレークに突入。しかし、タイブレークではジョコビッチが一段階集中力を上げたプレーを見せるとハチャノフは1ポイントも取ることができず、1セットオールに追いつかれる。

第3セット、ハチャノフは第1ゲームでこの試合初となるブレークポイントを握られると3度目をものにされ初のブレークを許す。リターンゲームではわずか1ポイントしか取れず、セットカウント1-2と逆転される。

第4セット、ジョコビッチに第3ゲームで先にブレークを許すもハチャノフは第8ゲームでブレークバックに成功。しかし、直後の第9ゲームで2度目のブレークを奪われ、3時間38分で力尽きた。

試合後の会見でハチャノフは「正直なところ、毎回違うストーリーで違う試合になっている。今日も惜しかったと思うし、これまで対戦した試合の中で本当に一番惜しかった。グランドスラムは5セットマッチということもあり、その差は歴然としていると思う。最初の2セットで2-0とリードするチャンスがあったし、彼を追い込んでいたと思う」とコメント。

「明らかにポジティブなことがたくさんあった。後悔はしていないよ。グランドスラムで、またいいプレーができたからね。数年前から、トップ10に戻ることが目標だと言っていた。最終的な目標ではないけれど、それを達成できたのはよかったと思う。正直なところ、胸を張って故郷に帰れるよ」

この試合に敗れたハチャノフだが、次週の世界ランキングで1つ上げて10位に浮上し、トップ10入りすることが確定している。

勝利したジョコビッチは準決勝で第1シードのC・アルカラス(スペイン)と対戦する。アルカラスは準々決勝で第5シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-2, 6-1, 7-6 (7-5)のストレートで下しての勝ち上がり。

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(2023年6月7日18時01分)



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