テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に男子シングルスで第4シードとして出場する世界ランク4位の
D・ティーム(オーストリア)が28日に会見に臨み、クレーコートでの自身の調子や目標を語った。
>>錦織ら全仏OP対戦表<<>>錦織vsジャンネッシ 1ポイント速報<<全仏オープンでは2018・2019年で準優勝、昨年はベスト8進出を果たすなどタイトル獲得にあと一歩と迫っているティーム。しかし、今季はハードコートシーズンで早期敗退が相次ぐと4月の1カ月間は休養を選択し、体力の回復に努めた。
その後ムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)で復帰するとベスト4に進出。それでも全仏オープン前最後の大会となったオープン・パルク(フランス/リヨン、レッドクレー、ATP250)では、初戦である2回戦で
C・ノリー(イギリス)にストレート負けを喫し大きく不安を残す結果となった。
27日に発表された全仏オープンの組み合わせでは、ティームが対戦表の下半分であるボトムハーフに入ったのに対し、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)や第3シードの
R・ナダル(スペイン)、第8シードの
R・フェデラー(スイス)のBIG3が対戦表の上半分であるトップハーフに入った。この結果、ティームがBIG3と対戦するのは決勝戦に進んだ場合のみとなる。
会見でティームは、BIG3と顔を合わせる機会が決勝まで訪れないことについて「2、3年前にそうなっていたらうれしかったかもしれない。でも、今大会に臨むにあたってはここ数週間の自分のプレーを見ると1回戦に集中するしかないと思う。誰が僕のいるボトムハーフにいるのか、というのは全く気にするべきではない」と語った。
「もちろん、BIG3が全員トップハーフにいるのは知っている。でも、僕にとってはそれほど重要ではない。今は1回戦に集中しているよ」
また、1カ月間の休養を挟むなどで試合勘が損なわれてしまっている可能性については自身の現状を分析した。
「まず最初に、先週のリヨンよりも良いプレーをする必要がある。今は少なくとも、良いプレーをするチャンスがあるように一生懸命練習している状態だ。スロースターターである僕にとって2セットで終わるのではなく、最低3セットあるのは少し有利になるかもしれないね」
そして、会見の最後には同大会での記者会見の拒否を表明した女子シングルス第2シードの
大坂なおみについて語った。大坂は会見拒否の理由の1つとして選手たちのメンタル・ヘルスを考慮していないことを挙げていた。ティームは自身が1カ月の休養を行った要因として、メンタル面での疲労もあると言及した。
「このスポーツはとてもタフ。1年のうち11カ月間は移動ばかりで大変なスポーツだ。おそらくF1と並んで、あらゆるスポーツの中で最も長いシーズンとなるだろう。だから、精神的にも非常に厳しいもの。また、身体的な問題だけでなく、精神的な問題もあるよね?肉体的なけがに関しても、問題を回復するには時間が必要だ。そして、身体的に良くないときは、精神的にベストな状態でない場合もある。だからこそ、たまには休んで気分転換することもごく普通のことだと思うんだ。僕はマドリッドに参加する前にそれを実行したんだよ」
ティームは全仏オープン1回戦で世界ランク68位の
P・アンドゥハル(スペイン)と対戦する。
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