■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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ダンロップCX200、CX200ツアー、CX400、CX400ツアーを試打してみました。
いつもなら、簡単な方から順番に打つのですが、今回は難しい方から順番に打つことにしました。
すると新しい発見があったのです。
まず始めは、CX200ツアー(16×19)で95平方インチ、310g、フレーム厚20.5mmのかなりシビアなスペックの
鈴木貴男プロモデルです。
今回もダブルスのゲームで使用したのですが、バックハンドのスライスが凄いことになりました。
相手のセカンドサービスをスライスでリターンすると、レーザービームのようにボールが伸びていき相手は振り遅れて返球できませんでした。
相手の実力不足ではありません。
何十回と対戦している上手な方で、自分の球筋を知っている方です。
偶然出たまぐれ当たりかもしれないと思い、次のリターンもバックハンドスライスで打ったところ、またしても振り遅れてまともにラケットに当たってませんでした。
その後もサービスエースは出るし、ボレーも決まるし、鈴木貴男プロになったようでした。
鈴木貴男プロ直伝(YouTubeにて)のスライスサービスでは、スイートスポットの右上で打つとスライスサービスの切れが増す作戦を実行しました。
ジュースコートから、ワイドにスライスサービスを打つとノータッチエースと思ったのですが、僅かにネットに触れレットになったのです。
相手はリターンのポジションを右に寄せてスライスを警戒しています。
普通はセンターにコースを変えるのですが、あえてワイドにスライスサービスを打つと、相手は一歩も動けず、「まいったっ。」の声がしました。
レットしたときより、さらに鋭角に決まりました。
次に使用したのが、CX200で98平方インチ、305g、フレーム厚21.5mmのタイプです。
CX200ツアーを打った後なので、凄く楽に打てて、易しいラケットのように感じました。
決して易しいラケットではないのですが、前作に比べ打ち応えがソフトになり、球持ちが長くなっているので簡単なラケットと錯覚したのです。
難しい方から打つとこういう効果があったんですね、新しい発見です。
CX200も前作は硬いラケットの印象がありましたが、今作は打球感がマイルドでスピン、スライス、フラットの打ち分けが無理なく行なえ、どのショットも思ったところにコントロールできました。
次に使用するのは、新しいラインナップのCX400ツアーです。100平方インチ、300gでCX400より1mm薄い23mm厚のフレームになります。
CXシリーズはコントロールを重視したシリーズですが、やはり100平方インチを求める声も多かったと思います。
従来はCX400一択だったため、少し軽く感じる、少しフレームが厚く感じるなどの声もあったので、CX400ツアーは待っていた人も多かったと思います。
一般的な黄金スペックとは違って、フレームのしなりがあり、飛びの距離感をラケット任せにすることなく、自分のスイングで調整できるところが良い点です。
最後に使用したのが、CX400で、100平方インチ、285g、フレーム厚24mmのスペックで、スリクソンのレヴォ4.0を使っていた者としては、安心のスペックです。
まったり感は懐かしい感じもしましたが、パワーは以前よりも増しており、スピードボールで早い展開に持っていけるように進化していました。
これで4本の試打は終わったので、マイラケのエンブレム110に持ち替えるところなのですが、どうしてもあのCX200ツアーのスライスが脳裏に残っており、もう一度使ってみました。
やっぱり、スライスは不思議なほど伸びていきます。
ボレーにも同じことが言えて、バウンド後の伸びがよく、リターンからの得点パターンが確立できました。
95平方インチ、310g頑張ればまだ使えそうです。
【関連動画:CXシリーズ(2021モデル)インプレッション】
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