男子テニスで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)が21日にツイッターを更新し、自身が新たに設立したPTPA(Professional Tennis Players Association)についての現状を報告。男子プロテニス協会のATPとは争うつもりがないことを改めて強調している。
>>PS5で錦織 圭、フェデラー、ナダルら登場の【テニス ワールドツアー 2】やってみた<<ジョコビッチは今年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)開催中、以前所属していたATP選手協議会(ATP Player Council)をともに辞任した
V・ポスピシル(カナダ)や
J・イズナー(アメリカ)らとPTPAを設立。PTPAは選手の意見をより反映しツアーをより良い方向に進めるためにATPから独立した組織となっていた。
また、ジョコビッチらが抜けたATP選手協議会には
K・アンダーソン(南アフリカ)や
F・オジェ アリアシム(カナダ)、
J・ミルマン(オーストラリア)らが会長や役員に着任し、今後は異なる選手会同士の選手による議論が活発になると予想されていた。
その後ジョコビッチはATP選手協議会での次の幹部選挙でも指名が決定。異なる選手会で推薦され、選手の立場をより強くしていくことが期待されていたが、ATPはその後「現役の選手が選手協議会以外の組織に所属しているときは、同組織の一員になることはできない」という項目を追加。ジョコビッチはATP選手協議会から締め出されてしまった格好になっていた。
ジョコビッチは一連の動きについてツイッターで意見を表明「次のATP選手協議会の選挙への自分の指名に関して近況を伝えたい」と綴った。
「まず、協議会で選手の利益を目指して働くために、また自分を指名してくれた人たちからの継続的なサポートと信頼を光栄に思っている。今回の指名に対する自分の最初の反応は『もし選ばれたのならATPの中で選手の利益を守るために全力を尽くす』という強い気持ちだった」
「しかし、数日後にATPは新しいルールを採用し、そのことで自分が違うポジションに置かれてしまった。その新しいルールでは、選手協議会において、新しく作られたPTPAや利益が相反するとされるいかなる組織のメンバーが選出されることはないと明記されている。みんなが知っているように、僕はPTPAに属している。そのPTPAは最近作られた組織で、ATPに敵対する意思などない組織だ。PTPAの方針はまだ明確に定められておらず、長期にわたる展望もまだ構成されていない。PTPAは戦う目的のものではないことは明らかにしているが、将来においてATPがどのようにこの組織を見定めるかはわからない状態だ」
「このような変化がもたらされたから、残念ではあるが今回の選手協議会選挙の候補者リストから自分の名前を削除する必要があると感じている。選挙で対立や不透明さなどが持ち上がることは望んではいないし、何らかの問題が発生することも望んではいない。不本意ながら今、このことを綴っているし、重く受け止めている。僕は今も、そして今までも議会で同胞達を代表することに関してとても情熱を持っている。特に、低いランキングの選手など多くの選手の生活が大きく改善されるために進む道筋があると本当に信じているし、テニスというスポーツは力強く前向きな影響力があると信じている。PTPAが近い将来これを成し遂げてくれるという自信を持っている」
「最後に、『僕らはテニス自体に対抗する意思など持っていない』ということが伝えられたらと願っている。前に進むにあたって、選手レベルの新しい組織の構造に適応されるだけではなく、ATPの仕組みの中で全てのレベルに適応されることを願っている。2021年はみんなにとって健康で力強いシーズンになることを望みたい」
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