国際テニス連盟(ITF)は16日に公式サイトで、男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップが投票により新たなシステムへ変更すると発表した。
2019年からの新システムは、18カ国によるトップ選手たちがシーズン最後の1週間で優勝を決める。第1回大会は、11月18日から24日にかけてスペインのマドリッドか、フランスのリールで開催される予定。どの都市で行うかは、数週間のうちに発表される。
ITFのD・ハガティ会長は「本日、多くの国がデビスカップ新システムの今後長年に亘る地位を確立するため、投票してくれたことに喜びを感じている。競技における多大な可能性と新たなレベルへ向上させることを実現させるためにコスモスと共に協力することができる」と語る。
「この新しい大会は、真のテニス祭りとエンターテイメントを作り出すであろう。それは選手にとってもファンにとっても、スポンサーや放送業界にとっても、より魅力的なものになるだろう」
「加えて、大会が作り出すそれぞれの国の開催地は、全ての国においてテニスの普及に革新的な影響を与えるだろう。我々の使命は、これから数十年に亘り次世代の選手たちへ有益になることを保証すること」
「こんな歴史的決断を下してくれた国々、ITFの労力とサポート、コスモスの情熱とパートナーシップにも感謝したい。コスモスと共に活動していくことは、世界中でテニスの将来をより明るいものにすることは疑う余地もない」
コスモスの会長で創設者であるG・ピケ氏は「今日は歴史的な1日であり、多くの国により承認されたこの決議はデビスカップとあらゆるレベルのテニスの発展を確実に保証するものであると確信している」と思いを述べた。
「ITFのハガティ会長、ITFの理事会、そしてITFの加盟国には、この数カ月におけるコスモスと共に努力してきたことに感謝したい。これは新しいステージの始まり。その歴史的改革に携われたことを誇りに思っている。個人的にもプロとしても人生において最もハッピーな1日となった」
25年間の契約は、総額30億ドルの投資を意味する。それはITFと加盟する210カ国において世界的な発展に使われる莫大で歴史的な投資となる。それにより大会から国々への増加と、選手に与えられる新しい賞金が2,000万ドルとなり、グランドスラムの賞金に匹敵する。
新しいシステムは、2月に予選会が行われる。その予選会は24チームによって、これまでのホーム・アウェイ方式。勝利した12カ国は、11月の決勝ラウンドに進出する。それに前年のベスト4の国は予選なしで決勝ラウンドへ出場し、予選会の前に発表されるワイルドカードの2カ国を含めた18カ国で決勝ラウンドで戦う。
決勝ラウンドは、月曜日から木曜日まで3カ国6グループに別れてラウンドロビンを行う。そのラウンドロビンはシングルス2試合、ダブルス1試合を3セットマッチで戦う。それぞれのグループで1・2位になった国の上位2カ国が金曜日に行われる準々決勝へ進む。
そして土曜日に準決勝、日曜日に決勝が行われる。ラウンドロビンの成績で下から2カ国は、翌年のゾーン・グループへ降格。準決勝へ進めなかった国は翌年2月に行われる予選会に出場する。
ITFとコスモスは、すでに今回の改革が問題なく進められることに必要な全ての段取りをこなしており、更なる詳細は数週間のうちに発表すると計画している。
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