中央大学硬式庭球部は6日、監督の北澤竜一氏がtennis365.netの独占インタビューに応じ、2017年の振り返りと今季について語った。
北澤竜一氏
Q-2017年を振り返ってここ数年は中央大学の環境でどうすれば結果が出せるかを考えていました。
特に昨年は限られたスタッフと現状の環境でいかに選手たちが伸びる状態を作るか、今の部員たちにはどんな接し方が結果を出しやすいかを考え実行しました。そのことによって、団体戦、個人戦ともに例年よりも比較的よい結果が出せた年になったと思います。
近年の部員たちはテニスが大好きで、感心するくらいよく練習をしています。その努力を無駄にしないためにも、フィジカルの強化が必須だと感じていました。さらに部員たちに合致する取り組み方法を模索しました。フィジカル強化の必要性を理解させ、そして雰囲気を大切にした楽しくトレーニングを行える環境を用意しました。これによって、如実に成果として表れたと感じています。
また、モチベーションを高めた状態を維持できるように、毎年行われる合宿を沖縄で開催しました。コストを抑えることや管理面で苦労はありましたが、気乗りのしない合宿から『自ら参加する自主性を重んじた合宿』への変化を感じることができました。
最終的には王座出場に一歩届きませんでしたが『来年こそ』という目標設定を明確にできるレベルまでは上がってきたと思っています。
Q-2018年の抱負前述にもあるように王座優勝はもちろんのことですが、全体の底上げを図りたいです。
団体戦を戦っていても『選手だけが頑張る』というような雰囲気が2017年の敗因でした。そのためには中間層が結果を残し、チーム内でのレギュラー争いが活発化することによって一体感が生まれると思っています。
Q-課題と取り組み本部会の特徴は『自主的運営自主的管理』をモットーに活動しています。
そのため、他大学に比べて自由な環境であるがゆえに自らで向上したいという想いを持つことが大切です。その反面、努力を怠ることが容易にできてしまう環境でもあります。そのような環境の中で『日本一を目指す』チームに所属する一人ひとりが『存在することのメリット』を常に意識するよう指導しています。
チームのあらゆる面において、選手、サポーター、応援、一年生の仕事等の様々な役割がありますが、一人ひとりがチーム内に『絶対にいなければならない存在』になるよう心がけることがチーム力の向上につながると考えています。
また、個々の活動としては海外を含めチャレンジャーやフューチャーズ等の国際トーナメントに挑める環境を整え、学生大会にとどまらないスケールの大きい選手育成に尽力したいと思っています。
2018年はチーム一丸となって全日本大学王座決定戦を優勝を本気で狙っています。
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