男子テニスで世界ランク270位の
高橋悠介は17日にtennis365.netの独占インタビューに応じ、飛躍した今シーズンを振り返った。
この日、高橋は
添田豪、
越智真、
志賀正人と共に「GODAI港北 10周年大感謝祭」へ参加。エキシビションマッチやトークショーで観客を沸かせた。
2017年にフューチャーズ3大会で優勝した高橋は、10月の楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード、ATP500)予選決勝で元世界ランク25位の
V・ポスピシル(カナダ)を下してツアー初の本戦入り。さらに全日本テニス選手権大会(東京/有明コロシアム、ハード)決勝で
江原弘泰を逆転で破り、初優勝を果たした。
【充実感得るも物足りなさも】今年、世界ランク423位からスタートした高橋は270位に浮上し「充実したシーズンでした」と述べたが、四大大会の予選へ出場できなかったことに物足りなさも感じていた。
「フューチャーズや楽天オープン、全日本選手権で結果を残せたのは大きかったです。特にフューチャーズ優勝で、チャレンジャーに挑戦することができています。グランドスラム出場まで、あと一歩のところまできている。逆にチャレンジャーに挑戦してからはなかなか勝てていない。グランドスラムに出場できていないので納得していないです」
【「2桁の選手にも通用する」】楽天ジャパン・オープンで予選を勝ち抜いた高橋は、1回戦で当時世界ランク52位の
R・ハリソン(アメリカ)に4-6, 6-4, 4-6のフルセットで敗れ、惜しくも初戦突破とはならなかった。
元世界ランク40位のハリソンと対戦した高橋は「そこまで差は感じませんでした」と手応えを得ていた。
「(試合中)相手の方が弱気になっていると感じました。ただ僕も攻めきれず、自分のプレーを貫き通しきれなかったです。最後までやりきれるかやりきれないかが差になると思います。ホームということで集中力も上がっていましたし、自分がベストなパフォーマンスを出せば2桁の選手にも通用するというのは大きな収穫でした」
【周りの若手選手の活躍が刺激に】高橋の1つ上の
チョン・ヒョン(韓国)は、11月に行われた21歳以下の最終戦 ネクスト・ジェネレーションATPファイナルズ(イタリア/ ミラン、室内ハード)で初代王者となった。
また、高橋と同世代の
A・ズベレフ(ドイツ)は今季マスターズ2勝、世界ランキングは11月に自己最高の3位を記録、さらにNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)初出場を果たした。
周りの若手選手の活躍から刺激を受けていると現在20歳の高橋は述べた。
「焦る気持ちはないですが、彼らがあのレベルにいるおかげで目指すところが明確になりますし、自分もあそこまでいきたいと思います。同世代の選手がすでにあのレベルで戦っているのは、自分も頑張らないといけないという気持ちになります」
【2018年の目標】最後に高橋は、グランドスラムで活躍することが2018年の目標と話した。
「ただ予選に出場するだけではなく、本戦に上がって戦っていくことです。実力もしっかり上げて、世界のトップに近づいてプレーできるようになることが目標です」
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