男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は18日、シングルス準決勝が行われ、第8シードの
J・ソック(アメリカ)は第6シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)に6-4, 0-6, 3-6の逆転で敗れ、アメリカ勢で2006年に準優勝を飾った
J・ブレイク(アメリカ)以来11年ぶりの決勝進出とはならなかった。
>>ディミトロフvsゴファン 1ポイント速報<<>>ATP最終戦 組み合わせ表<<この日、3勝1敗とディミトロフに勝ち越していたソックは第1セットを先取する好スタートを切ったが、第2セットは失速。ファイナルセットは第7ゲームから3ゲームを連取され、1時間59分で力尽きた。
「最後の2セットで3ゲームしか取れなかったのは接戦とは言えない。いずれのセットも、いいスタートを切ることができなかった。彼(ディミトロフ)のような選手からは簡単にポイントを取ることができない」
今シーズンのソックはクレーコート・シーズンから早期敗退が続き自信を失っていたが、快進撃を見せたロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)でATPファイナルズ最後の出場枠を獲得。
今大会のグループ・ボリス ベッカーでは第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)と第5シードの
M・チリッチ(クロアチア)を破り2位通過を決め、アメリカ勢で2007年の
A・ロディック(アメリカ)以来10年ぶりのATPファイナルズ準決勝進出を果たしていた。
「最後の最後でATPファイナルズの切符を手にした。厳しい予選もトップ選手から勝利して準決勝へ進出した。初めてラウンドロビンで3選手と対戦して勝ち上がれた。自信につながる」
一方、大会後に発表される世界ランキングで自己最高の3位へ浮上することが確定したディミトロフは、決勝で第7シードの
D・ゴファン(ベルギー)と対戦する。ゴファンは準決勝で第2シードの
R・フェデラー(スイス)を逆転で下しての勝ち上がり。
ディミトロフとゴファンのどちらが優勝しても、2009年の
N・ダビデンコ(ロシア)以来8年ぶりのBIG4以外によるタイトル獲得となる。
今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
【グループ・ピート サンプラス】(1)
R・ナダル(スペイン) 0勝1敗
(4)
D・ティーム(オーストリア) 1勝2敗
(6)G・ディミトロフ 3勝0敗
(7)D・ゴファン 2勝1敗
(補)
P・カレノ=ブスタ(スペイン) 0勝1敗
【グループ・ボリス ベッカー】(2)R・フェデラー 3勝0敗
(3)A・ズベレフ 1勝2敗
(5)M・チリッチ 0勝3敗
(8)J・ソック 2勝1敗
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