男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は17日に大会6日目を迎え、準決勝へ駒を進める4選手のうち3選手が出揃い、残る枠は1つとなった。
現段階で4強入りを決めたのは、第2シードの
R・フェデラー(スイス)、第6シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)、第8シードの
J・ソック(アメリカ)の3選手。
世界ランク2位のフェデラーは、予選ラウンドロビンを3戦全勝で勝ち抜き、2年ぶり14度目のベスト4進出を果たした。
ATPファイナルズでは、2003・2004・2006・2007・2010・2011年の6度タイトルを獲得しており、今回は大会7度目の優勝を目論む。
今回、台風の目となっているのは初出場の25歳ソック。
大会2週間前の時点で「RACE TO LONDON」(最終戦出場ランキング)24位と圏外にいたソックだったが、ロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)で怒涛の追い上げを見せ、「ATPマスターズ1000」で初優勝を飾ると同時にATPファイナルズの出場権を獲得する大逆転劇を演出。
その後、予選ラウンドロビンでも快進撃は止まらず、フェデラーに敗れるも
A・ズベレフ(ドイツ)と
M・チリッチ(クロアチア)を破る番狂わせを起こして準決勝進出を果たした。勢いに乗る若手がこのまま突き進むのか、見どころの1つと言える。
一方、グループ・ピート サンプラスでは第1シードの
R・ナダル(スペイン)が膝の負傷により棄権。補欠の
P・カレノ=ブスタ(スペイン)が繰り上がりで出場している。
初出場のディミトロフが既に2勝をあげて4強入りを決めており、残るは1枠。
現在1勝1敗で並んでいるのは、第4シードの
D・ティーム(オーストリア)と第7シードの
D・ゴファン(ベルギー)の2選手で、この直接対決の勝者が準決勝への切符を手にすることが出来る。
ティームとゴファンは今回が10度目の対戦で、過去はゴファンの6勝3敗。しかし、室内ハードでの対戦成績は1勝1敗となっている。
どちらが勝っても初の準決勝進出、最後の1枠へ滑り込むのはどちらになるのか。17日の予選ラウンドロビンから目が離せない。
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