女子テニスのジャパン ウィメンズオープン(日本/東京、ハード、 WTAインターナショナル)は12日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランク4位の
伊達公子は世界ランク67位の
A・クルニッツ(セルビア)に0-6, 0-6のストレートで敗れた。この結果、伊達はプロ選手として最後の試合を終え、現役引退となった。
>>ジャパンウィメンズOP 対戦表<<雨による影響で試合開始が遅れたこの日、伊達は満員の会場から大きな声援で迎えられ、コートに入場した。
試合は、的確にコースをつくクルニッツに主導権を握られ、1ゲームも取れずに第1セットを落とす。
続く第2セットでも、応援に駆けつけた観客の声援を力に変え、果敢に挑み続けた伊達だったが、クルニッツの攻撃を止めることは出来ず、現役最後の戦いにピリオドが打たれた。
46歳の伊達は、1989年にプロ転向を果たし、ツアー通算8大会でタイトルを獲得。四大大会では3度のベスト4進出を果たし、アジア出身の女子プレイヤーとして初めて世界ランキングでトップ10入りを果たすなど目覚ましい活躍を見せたが、1996年に1度現役を引退。
その後、2008年に再び現役へ復帰すると、2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ダブルスで4強入りを果たすなど、チャレンジし続ける姿を見せることで若手選手へ刺激を与え、日本テニス界を牽引してきた。
しかし、2016年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)後に左膝半月板の内視鏡手術を受け、その後も膝の状態が思わしくなく、再手術を行うなど怪我に苦しめられるシーズンを送った伊達。
今年5月に約1年4カ月ぶりのツアー復帰を果たしたが、8月28日に自身のブログで「再チャレンジにピリオドを打つ決断」と綴り、2度目の現役生活を引退することを報告した。
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