テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は11日、女子シングルス準々決勝が行われ、観客の悲鳴により問題となった試合の勝者である第6シードの
J・コンタ(英国)は、会見で「悲鳴は聞こえた。自分の方のコートからだと思う。自分はただ、次のボールにだけ集中していた」とコメントした。
>>ウィンブルドン対戦表<<センターコートで行われたこの試合、世界ランク7位のコンタは第2シードの
S・ハレプ(ルーマニア)と対戦。第1セットをタイブレークの末に落とすも、続く第2セットではタイブレークを制してファイナルセットへ持ち込む熱戦を繰り広げていた。
ファイナルセット、コンタは地元の大きな声援を一身に受けて第5ゲームでブレークに成功し、第10ゲームでマッチポイントを迎えた。
コンタが放ったボールに対し、ハレプがフォアハンドで攻め込むと、その直後に観客席から女性の悲鳴が会場に響いた。それを耳にしたハレプがラリーを中断するかのようにボールをネットにかけたが、審判からポイントやり直しのコールはされず、そのまま試合終了となった。
コンタは「観客が過度に興奮してしまう瞬間はあるもの。どんな試合にもあると思う。それがスポーツの一部だと思う。どんな選手だって経験する」と、観客の奇声について述べた。
続けて、勝利の瞬間にその場で立ち尽くしていたことについて問われると「テニスは面白いもの。一瞬でポイントは終わってしまう。そしてコートから去っていく。テニスではそんな状況がとても早く起きている。あの時もそんな感じだった。自分の頭は、5分遅れでついてきたようだった」と、心境を明かした。
現在26歳のコンタは、1977年のV・ウェード(英国)以来となるイギリス人選手の決勝進出をかけ、準決勝で第10シードの
V・ウィリアムズ(アメリカ)と対戦する。
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