テニスで今季グランドスラム3大会目のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)が7月3日に開幕する。
日本のエース・
錦織圭は今季、未だ優勝はなく、苦しい戦いを強いられている。
グランドスラム開幕戦の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ではベスト16に終わったものの、4回戦で今季絶好調の
R・フェデラー(スイス)と激闘を演じた。
続く全仏オープン(フランス/パリ、ハード、グランドスラム)では、2年ぶり2度目のベスト8進出。準々決勝進出では、王者
A・マレー(英国)から第1セットを奪う好スタートを切ったが、逆転で敗れて初のベスト4進出を逃した。
芝シーズン初戦のゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハレ、芝、ATP500)には、第3シードで出場していたが、2回戦序盤で臀部の痛みにより途中棄権を余儀なくされた。
過去のウィンブルドンでは2008・2015・2016年の3度棄権しており、決して芝のコートと相性が良いとは言えない。
怪我の様子が心配されていたが、ウィンブルドン直前に休暇が取れたことは大きいだろう。29日には、自身のツイッターで現地会場で朝と昼の2部練習を行ったことを綴っていた。
30日には男子シングルスの対戦表が発表され、第9シードの錦織は1回戦で
M・チェッキナート(イタリア)と対戦することが決まった。第4シードの
R・ナダル(スペイン)と同ブロックに入り、シード勢が順当に勝ち上がった場合、3回戦で第18シードの
R・バウティスタ=アグ(スペイン)、4回戦で第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)と顔を合わせる。
今大会の大本命は、2003年から2007年にかけて5連覇、大会通算7回の優勝を誇るフェデラーが挙げられる。今シーズンは復帰戦の全豪オープンで優勝し、マスターズ2大会でタイトルを獲得。その後は芝のシーズンに備えて全仏オープンを含む全てのクレー大会をスキップ、ウィンブルドン前哨戦のゲリー・ウェバー・オープンで今季4勝目を飾り、万全の態勢でウィンブルドン8度目の優勝を狙う。
また、全仏オープンで10度目の優勝を飾ったナダルはウィンブルドンに向けて休養をとるため、6月19日に開幕のAEGON選手権(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)を欠場。エキシビションマッチのアスポール・テニス・クラシック(イギリス/ハーリンガムクラブ、芝)で芝での最終調整を行っている。今シーズン、フェデラーとの対戦成績が3戦全敗となっており、リベンジを果たせるかどうかに注目が集まる。
マレーや
N・ジョコビッチ(セルビア)らBIG4に加え、BNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)で「ATPマスターズ1000」初優勝を飾った
A・ズベレフ(ドイツ)、今季クレーで負け無しだったナダルに唯一土をつけた
D・ティーム(オーストリア)、更には
N・キリオス(オーストラリア)らなど、混戦必須は間違いないだろう。
(※世界ランキングは6月26日時点)
■WOWOW番組情報■ウィンブルドンテニス2017
2017年7月3日(月)~7月16日(日)連日生中継※7月9日(日)は除く
※大会初日は無料放送
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