テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は6日、女子シングルス準々決勝が行われ、第30シードの
T・バシンスキー(スイス)に4-6, 4-6のストレートで敗れた第13シードの
K・ムラデノヴィック(フランス)が、試合後の会見で「グランドスラムでのベスト8。とても前向きなこと。成長している道のりにいる」と今大会を振り返った。
>>錦織vsマレー 1ポイント速報<<>>錦織ら全仏OP対戦表<<「タフな1日だった。でもそれもテニスというスポーツの1部」と語ったムラデノヴィック。この日は、雨による悪天候で中断と再開を繰り返していた。ペースが作りづらい中、3度のブレークに成功したムラデノヴィックだったが、バシンスキーにそれを上回る5度のブレークを許し、四大大会初のベスト4進出とはならなかった。
会見では「今日の状況のもとでは、自分のプレーや戦略を全うすることがただ出来なかったと思う。彼女(バシンスキー)は自分より数段上手くプレーしていた。私は攻撃していこうと思う度にミスばかり犯してしまった。自分がしたかったプレーにはほど遠かったように感じている」と、試合を振り返ったムラデノヴィック。
地元開催である今大会、1回戦で世界ランク88位の
J・ブレイディ(アメリカ)、2回戦で予選勝者の
S・エラーニ(イタリア)、3回戦で同49位の
S・ロジャース(アメリカ)、4回戦で昨年覇者で第4シードの
G・ムグルサ(スペイン)を破り、大会初のベスト8進出。
戦った5試合のうち3試合がフルセット戦、その中でも2試合はマッチポイントをしのいで逆転で勝利するなど、厳しい戦いを制して駒を進めていた。
ムラデノヴィックは「振り返ると、大会前日に腰を痛めてしまい、医者に診てもらうと1回戦へ向けて悲観的だった。怪我を負ってしまい、試合が出来ないかも知れなかった状態だったことを考えると、前向きな思いしかない。準々決勝へ進めたし、大きな勝利や最高のプレーなどコートでたくさんの素晴らしい思い出がある。今日もベストなプレーからはかけ離れていたが、接戦の2セットだった」と語っていた。
一方、勝利したバシンスキーは準決勝で世界ランク47位の
J・オスタペンコ(ラトビア)と対戦する。19歳のオスタペンコは、同日の準々決勝で第11シードの
C・ウォズニアッキ(デンマーク)を逆転で下しての勝ち上がり。
■関連ニュース■
・大逆転 地元の全仏で涙の勝利・崖っぷちから大逆転勝利・錦織を地元紙が評価「劇的」