男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は29日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの
A・マレー(英国)は第4シードのD・ティエムとの死闘に2-6, 6-3, 4-6のフルセットで敗れて大会初の決勝進出とはならなかった。
>>バルセロナOP対戦表<<第1セット、マレーは第1・5ゲームでブレークを許し、序盤から苦しい展開が続く。第6ゲームでブレークバックに成功するも、ティエムの多彩な攻めを前にその後もサービスをキープすることが出来ずこのセットを落とす。
第2セット、なんとか食らいつくマレーだったが、攻撃の手を緩めないティエムを前に試合は防戦一方に。しかし、鉄壁の守備でティエムからミスを誘い出して第8ゲームでこの試合初のブレークに成功し、続く第10ゲームをキープしてセットカウント1-1に。
ファイナルセット、徐々にプレーの質を上げたマレーは第1ゲームでブレークに成功したが、直後の第2ゲームでブレークバックを許す。その後も両者譲らぬストローク戦となり、互いに2ブレークずつで試合が進んだが、最後は第10ゲームでブレークを許して力尽きた。
マレーは今大会、出場招待を受け入れて急遽トーナメントに参戦。前週のモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)で早期敗退したこともあり、クレーコートでの調整のためにベスト8進出を果たした2012年以来5年ぶりの出場を決断した。
初戦の2回戦では、対戦予定だった
B・トミック(オーストラリア)が背中の負傷を理由に棄権したため、労せずベスト16に進出。3回戦では第16シードの
F・ロペス(スペイン)、準々決勝では第10シードのA・ラモス=ヴィノラスを相手に苦戦しながらも勝利をおさめてベスト4まで勝ち上がっていた。
一方、マレーから初勝利をあげた世界ランク9位のティエムは、決勝で第3シードの
R・ナダル(スペイン)と世界ランク84位の
H・セバリョス(アルゼンチン)の勝者と対戦する。リオ・ オープン(ブラジル/ リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)に続く今季2勝目、キャリア通算9度目の優勝を狙う。
>>ナダルvsセバリョス 1ポイント速報<<
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