男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は28日、2年連続10度目の優勝を狙う第3シードの
R・ナダル(スペイン)が予選勝者で20歳のチャン・ヘヨンを7-6 (7-1), 6-2のストレートで下し、2年連続のベスト4進出を果たした。
>>バルセロナ対戦表<<この試合の第1セット、チャンの強打に押されて第3ゲームで先にブレークを許してしまったナダルだったが、第6ゲームでブレークバックに成功。その後は両者サービスキープが続いたが、1段階ギアを上げたナダルがタイブレークでチャンを圧倒してこのセットを先取。
第2セット、流れに乗るナダルが第1・5ゲームでブレークに成功。疲れの見えるチャンを一気に突き放し、1時間44分の熱戦を制した。
準決勝では、世界ランク56位で20歳の
K・カチャノフ(ロシア)と同84位の
H・セバリョス(アルゼンチン)の勝者と対戦する。
ナダルは今大会、初戦の2回戦で世界ランク69位の
R・デュトラ・シルバ(ブラジル)、3回戦で同66位の
K・アンダーソン(南アフリカ)をそれぞれストレートで破って準々決勝まで駒を進めていた。
「クレーキング」の異名を持つナダルは、バルセロナ・オープンに7年連続13度目の出場。過去のバルセロナ・オープンでは、2005年から2009年にかけて5連覇、2011年から2013年で3連覇を達成しており、昨年は決勝で
錦織圭を破って大会史上最多の9度目の優勝を飾った。
今大会が開催されているレアル・クラブ・デ・テニス・バルセロナのセンターコートは、バルセロナ・オープンで圧倒的な強さを誇るナダルの名を冠して、「ピスタ・ラファ・ナダル」と名付けられている。
一方、予選を突破し、
A・ズベレフ(ドイツ)らシード勢を破って準々決勝まで勝ち進んだチャンだったが、惜しくもツアー初のベスト4進出とはならなかった。
■関連ニュース■
・ナダル戦で疑惑の大誤審・ナダル戦の記念にウエア貰う・ナダル 歴代最多50勝の快挙