男子テニスツアーの下部大会である慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2017(日本/神奈川県、ハード、ATPチャレンジャー)は5日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
杉田祐一が予選勝者のクォン・スンウ(韓国)に6-4, 2-6, 7-6 (7-2)のフルセットで勝利し、大会初優勝を飾った。
第1セット、両者譲らぬストローク戦から、杉田が数少ないチャンスをものにして第9ゲームでブレークに成功し、このセットを先取。
続く第2セットは、ドロップショットなど多彩な攻撃を仕掛けるスンウに押されて3度のブレークを許し、ファイナルセットへ突入。
その後、スンウのアグレッシブな攻撃を前にミスを重ねた杉田は、第2ゲームで際にブレークを許す苦しい展開に。しかし、驚異的な粘りを見せてブレークバックに成功すると、最後はタイブレークを制して2時間1分の大接戦をものにした。
杉田祐一
今季初優勝を飾った杉田は、1回戦でA・ベロッチ(アルゼンチン)、2回戦でD・ウー(中国)、準々決勝で第7シードの
Z・ザン(中国)、準決勝でB・モット(オーストラリア)を下して決勝に駒を進めた。
慶應チャレンジャーの出場は今回が8度目で、前回大会は準々決勝で
M・エブデン(オーストラリア)にフルセットの末に敗れていた。
一方、今季初のタイトルを惜しくも逃したスンウは、今大会予選2試合を勝ち抜いて本戦に出場。1回戦でJ・ジュング(台湾)、2回戦でZ・リー(中国)、準々決勝で第8シードのA・ウィッティントン(オーストラリア)、準決勝で
伊藤竜馬を下して、決勝まで勝ち上がった。
準優勝のスンウ
世界ランク301位のスンウは、前週の島津全日本室内テニス選手権大会(京都チャレンジャー)では2回戦で敗れたが、国別対抗戦デビスカップ アジア・オセアニアグループ1回戦 韓国対ウズベキスタンでは、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で
N・ジョコビッチ(セルビア)を破る大金星をあげた
D・イストミン(ウズベキスタン)から1セットを奪う大健闘を見せた。
2015年の慶應チャレンジャーでは、
ダニエル太郎が
添田豪を4-6, 6-3, 6-3の逆転で下し、大会初優勝を飾った。
また、慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2017は、今回より新たに女子ITF25,000ドルの大会も開催される。女子本戦は2017年3月6日(月)から12日(日)にかけて行われる予定。
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