男子テニスのカタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ 、ハード、ATP250)は7日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第1シードの
A・マレー(英国)との頂上決戦を6-3, 5-7, 6-4のフルセットで制して今季初優勝を飾り、2連覇を達成した。
決勝戦、第1セットを先取したジョコビッチは第2セットも先にブレークに成功し、第10ゲームでサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを迎える。そのゲームでは3本のマッチポイントを握ったが、粘るマレーに屈してゲームカウント5-5に追いつかれてしまう。
第11ゲームではネットに出るマレーに対し、バックハンドのパッシングショットを放つもアウト。ジョコビッチは苛立ちからラケットをコートへ叩きつけ、破壊してしまった。さらにジョコビッチは第12ゲームもブレークされてしまい、ファイナルセットへ突入。
その後、再び集中力を高めたジョコビッチが第7ゲームでマレーのサービスゲームを破ると、第10ゲームではこの日4本目のマッチポイントを、最後フォアハンドのウィナーで決めて勝利。3連覇と7度目の優勝を狙う16日からの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)へ弾みをつけた。
両者は今回が通算36度目の対戦で、ジョコビッチの25勝11敗。
前日の準決勝では、世界ランク42位の
F・ベルダスコ(スペイン)に5本のマッチポイントを握られる崖っぷちからの大逆転勝利をおさめての勝ち上がりだった。
今回のタイトル獲得は昨年のロジャーズカップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)以来で、キャリア通算67勝目となった。
一方、準優勝のマレーは2009年以来3度目のカタール・オープン制覇とはならなかった。また、昨年のチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、ATP500)から続いていた連勝記録は28でストップした。
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