テニスのグランドスラム実況やイベントなどで司会を務めるフリーアナウンサーの吉崎仁康氏が21日、tennis365.netの独占インタビューに応じ、自身が精力的に活動している「テニスをするサル」プロジェクトについて語った。
このプロジェクトは、同志社大学体育会庭球部出身の吉崎氏が栃木県の日光さる軍団にテニスを教え、共にプレーするというもので、今年3月にスタート。吉崎氏はyoutubeや、自身のツイッター、フェイスブックなどのSNSを通じてこの様子を発信している。
はじめに「今、日本はテニスの人気が高まってきている。テニスというものが話題になることが増えた。最終戦だったり、四大大会以外の放送も増えてテニスクラブに通う人も増えた。テニスは日本で子供にさせたいスポーツで野球を抜いたり、150年くらいの歴史もある、世界どこでもプレーされている。年齢や性別を問わず、同じコートでプレーができる。これほど愛されているスポーツを人間以外にもさせてみようかと。知能の高い動物にテニスの練習をさせたらどうなるのだろうというのがきっかけ」と吉崎氏。
続けて「2016年は申年、オリンピックイヤーだしやってみようと思ったのが今年の3月くらい。猿といえば日光さる軍団。(日光さる軍団に)『テニスを教えたい』と電話をすると4秒くらい沈黙があった(笑)」と話した。
そこからこのプロジェクトが本格的にスタート。4月頃から、吉崎氏は定期的に日光へ訪問し、テニスの指導をする日々が始まった。
当然最初は、「ラケットを持つというのはできるが、ボールを打つというのがすごく難しい。ゴルフみたいに止まっているものを打つわけではなく、自分から動くというのはかなり難易度が高かった。けど、やらせているうちにちょっとずつ打てるようになってきた」とのこと。
「成長過程をyoutubeなどに投稿し、少しずつできてくる猿をみて喜び、動画などに対する反応も増えてきた。そのうちにボレーをやるように、2頭目の小さい子はエアKをやるようになった」
>>MONKEY TENNIS!錦織 圭を夢見てテニスをするサル<<>>錦織 圭めざしてテニスをするサル、ついにイベント出演!<<「そうなるとより多くの人に知ってほしいから、ツイッターとかフェイスブックで発信して、多くの人に見てもらって、ちょっと面白いねって笑ってもらえればそれでいい。テニスを通じて、世界中の人が面白いね、楽しいねというものを発信したい」と嬉しそうに話した。
今後の目標については「楽天ジャパン・オープンのような日本を代表する国際大会で、たくさんの人に見てもらいたい。錦織選手のようなトッププレーヤーともテニスをさせたい」と明かした。
「もっと世界に広げたい。これでみんながテニスや動物に興味を持ってくれると嬉しいし、面白いねというのを作りたい。テニスを通じて世界を幸せにしたいと思っている。趣味の延長だけど、テニスに関わることを何でもやりたい」と自身のテニス対する思いを語った。
また、自身もプレーをしていた大学テニスについても「テニスで勝つというのと同時に、プロが出ているチャレンジャー、海外の大会も勝つという、プロに近い精神でやってほしいと思う。女子でいうと、
青山修子選手、
波形純理選手、
宮村美紀選手ら、大学テニスで1位になった人が四大大会に出ているというすごくいい模範の選手がいるので、大学テニスでも世界に通じるんだというのを高卒でプロになった人に見せつけてほしい」と言及。
2016年全日本大学対抗テニス王座決定試合
最後に「プロになるとこういう世界が開けるというのを、協会、テニス界、メディア全体でやってあげたい。賞金を上げたり、大会を増やしたり、プロ選手が野球みたいにリスペクトされるような環境を作らないといけない」と大学テニス界のこれからについて話した。
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