男子プロテニス協会のATPは14日に「2016グランドスラム 最大の番狂わせ」を発表し、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)1回戦の
M・ウィリス(英国)と
R・ベランキス(リトアニア)の試合が1位となった。
当時、世界ランク772位だったウィリスは、地元のクラブで子供たちにテニスを教えていたコーチ。収入も少なく、プロ選手としての人生を諦めかけていたところ、ガールフレンドからテニスを続けてほしいと言われた。
そんな中、ウィンブルドンのシングルス予選へのワイルドカード獲得のプレーオフへ招待され、3試合を勝ち抜き予選へ出場すると、その予選でも3試合で勝利を飾り、本戦への切符を手にした。
1回戦ではベランキスを6-3, 6-3, 6-4のストレートで破り、地元イギリスでは「シンデレラ・ボーイ」と大きく取り上げられた。
さらに2回戦では
R・フェデラー(スイス)にストレートで敗れるも、夢のセンターコートで大歓声を浴びながらプレー出来たことに喜びを感じていた。
ATPが発表した「2016グランドスラム 最大の番狂わせ」のトップ5は以下の通り。
1位:ウィンブルドン1回戦 M・ウィリス 6-3, 6-3, 6-4 R・ベランキス
2位:ウィンブルドン3回戦
S・クエリー(アメリカ) 7-6 (8-6), 6-1, 3-6, 7-6 (7-5)
N・ジョコビッチ(セルビア)3位:全仏オープン4回戦 A・ラモス=ヴィノラス 6-2, 6-4, 6-4 M・ラオニチ
4位:全豪オープン1回戦
N・ルービン(アメリカ) 7-6 (7-4), 7-6 (8-6), 7-6 (7-5)
B・ペール(フランス)5位:全米オープン1回戦
J・ドナルドソン(アメリカ) 4-6, 7-5, 6-4, 6-0
D・ゴファン(ベルギー)
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