男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は20日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
A・マレー(英国)に3-6, 4-6のストレートで敗れた第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は、試合後の会見で「今の目標は少し休養をとること。しばらくはラケットは置いて回復に努める。それから来シーズンのことを考えたい」と述べた。
>>ファイナルズ組み合わせ表<<今年は全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で史上8人目の生涯グランドスラムを達成したが、その後は思うような結果を残すことが出来なかったジョコビッチは「長いシーズンだったし、とても良い1年だった。反省も多かったし、得たものも多かった」と今シーズンを振り返った。
初優勝を果たすと同時に世界ランキング年間1位を決めたマレーと、来年も世界ランク1位の争いが続くと思うが、どんな期待をしているかと記者から聞かれたジョコビッチは「今はそんなことを全く考えていない。アンディ(マレー)にこの瞬間を楽しませてあげるべき。現時点で彼が1位の座にいるのが相応しい」と話した。
続けて「彼のチームもそうだし、妻もそう。彼女も称賛に値する。アンディが世界を転戦している中で、彼女は今年出産をした。それがどれほどのことか。僕の妻のエレナを見ていれば分かる。彼女が幼い子供を抱えて、母親として1人で家にいることの大変さを」とマレーの家庭についてもコメントした。
前日の準決勝で第5シードの
錦織圭(日本)に快勝していたジョコビッチは、ATPワールドツアー・ファイナルズ優勝と世界ランキング年間1位をかけた頂上決戦でマレーにストレート負けし、
R・フェデラー(スイス)に並ぶ史上最多6度目の優勝とはならなかった。
ATPワールドツアー・ファイナルズは4選手が2グループに分かれて総当り戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビン1勝あたり200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
予選ラウンドロビンの結果は以下の通り。
【グループ・ジョン マッケンロー】(1)A・マレー 3勝0敗
(3)
S・ワウリンカ(スイス) 1勝2敗
(5)錦織圭 1勝2敗
(7)
M・チリッチ(クロアチア) 1勝2敗
【グループ・イバン レンドル】(2)N・ジョコビッチ 3勝0敗
(4)M・ラオニチ 2勝1敗
(6)
G・モンフィス(フランス) 0勝2敗
(8)D・ティエム 1勝2敗
(9)
D・ゴファン(ベルギー) 0勝1敗
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