英国紙の「the guardian」は30日、罰金と8週間の出場停止処分が下された世界ランク14位の
N・キリオス(オーストラリア)が、減刑措置を受け入れると掲載した。
キリオスは、上海ロレックス・マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)の試合中に明らかにやる気のない態度を取り、主審と口論を起こし観客に暴言を吐いた行為に対して、男子プロテニス協会(ATP)は8週間の出場停止処分と5万ドル(約520万円)の罰金を科していた。
その出場停止処分は、スポーツ心理学者の専門的治療を受けることで3週間へ軽減されるという条件が付けられていた。
キリオスのマネージメント会社やオーストラリア・テニス協会は、その減刑措置についてのコメントは控えているが、ATPはその事実を明らかにした。
「ニック(キリオス)は、ATPから提案された専門家からの治療を受けることになった。その詳細や内容に関しては、厳重なる機密事項となっている」とATPからコメントが出されている。
キリオスへのケア・プランなどに関しては秘密にされているが、無事終了した場合は11月7日の週から大会出場が認められる。
いずれにせよ、11月には今季獲得ポイント上位8選手のみしか出場権が与えられない男子ツアー最終戦であるATPワールド・ツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、ハード)しか開催されないため、キリオスの2016年シーズンは終了している。
キリオスは最終戦出場の可能性は絶たれているが、今年は世界ランキングで13位を記録。2月にはATPツアー初優勝を飾り、その後も2大会で優勝するなど、自己最高のシーズンを送った。
予定通りキリオスが措置を受けた場合、2017年のシーズン開幕と同時に行われる国際テニス連盟(ITF)が管轄するエキシビションのホップマン・カップ(オーストラリア/パース、ハード)からシーズンをスタートさせることが可能になる。
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