女子テニスで元女子世界ランク1位の
M・シャラポワ(ロシア)は、ドーピング違反から出場停止処分を下され公式戦の舞台から姿を消していたが、10日の夜に行われたエキシビションで処分が下されてから初めてコートに立ち、ファンの前でプレーを披露した。
そのエキシビションは、ワールド・テニス・ツアー(WTT)スマッシュ・ヒッツと呼ばれる一晩限りのイベントで、その収益はエルトン・ジョン・エイズ基金の一部としても寄付される。
シャラポワをはじめ、多くのテニス界の有名選手がそのエキシビションに集結。
J・マッケンロー(アメリカ)、
M・ナブラチロワ(アメリカ)、
A・ロディック(アメリカ)、
M・フィッシュ(アメリカ)、
M・フィリプーシス(オーストラリア)らが、カラフルに色付けされたラスベガスのコートで、ワールド・チーム・テニスと同じチーム戦のフォーマットでの試合に参加した。
エルトン・ジョンとテニス界のレジェンドである
B・ジーン・キング(アメリカ)が、それぞれのチームのコーチとして会場に登場。
シャラポワが公でテニスをするのは、今年1月の全豪オープン以来だった。
今年の全豪オープン期間中に受けたドーピング検査で、禁止薬物であるメルドニウムの陽性反応が出たシャラポワは、当初2年間の出場停止処分を国際テニス連盟(ITF)から言い渡された。しかし、判決を不服とし、スポーツ調停裁判所(CAS)に控訴。その結果、15カ月の出場停止処分へ減刑されていた。
現在29歳のシャラポワは、2017年4月26日から公式戦への復帰が許されている。
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