テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は11日、男子シングルス決勝戦が行われ、第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)が第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に6-7 (1-7), 6-4, 7-5, 6-3の逆転で勝利し、大会初優勝を果たした。四大大会は3勝目、キャリア通算では15勝目となった。
決勝戦の第1セット、ワウリンカは序盤でフレームショットなどのミスを犯し、ゲームカウント0-3とリードを許す。その後はタイブレークへ持ち込むも、このセットを落とす。
第2セットからは得意のバックハンドのウィナーを決め始めたワウリンカが、2度のブレークに成功してセットカウント1-1に追いつく。第3セットは一進一退の攻防が続く中で第11・第12ゲームを連取し、2セットアップ。
そして、第4セットは失速するジョコビッチの隙をついて第2ゲームでブレークに成功。その後もリードを守り、勝利を手にした。
両者は今回が24度目の対戦で、ワウリンカから5勝19敗。2015年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)決勝戦でもジョコビッチを逆転で破っていた。
ワウリンカのグランドスラム初優勝は2014年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)。2015年の全仏オープンでは2勝目をあげた。
今大会は準々決勝で元世界ランク4位の
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)、準決勝では第6シードの
錦織圭(日本)を破り、決勝戦へ駒を進めていた。
一方、敗れたジョコビッチは2連覇と3度目の優勝とはならなかった。これまでは2011・2015年にタイトルを獲得している。
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