海外メディアのFOX SPORTSは3日、男子テニスで2008年の北京オリンピック(中国/北京、ハード)金メダリストである世界ランク5位の
R・ナダル(スペイン)が、手首の怪我の不安を抱えながらもリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)の出場へ向けて意気込みを語ったと報じた。
>>歴代メダリスト一覧<<オリンピックの連覇を狙っていた2012年のロンドン・オリンピック(イギリス/ロンドン、芝)では、膝の怪我で欠場を余儀なくされたナダル。リオでは前回のようなことを繰り返したくないという強い想いがある。
5月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)では、手首の怪我が原因で3回戦を前に棄権した。その後、ウィンブルドンを含む全ての大会の出場を見送ったナダルは、リオデジャネイロ・オリンピックで男子シングルスに加え、男子ダブルス、ミックスダブルスと全ての競技へ出場することを明らかにしている。
3日に受けたスペインのラジオ局の取材で、ナダルはその事実を語っていた。
「手首の状態はあまり理想的ではないけど、これがオリンピックでなかったら、こんなリスクは負わなかっただろう。でも、チームやデビスカップ監督である
C・マルティネス(スペイン)と話し合った結果、全ての競技へ出場する決断を下した」と経緯を話した。
続けて「リスクは常につきものだけど、1日と2日に6時間の練習を行った。まだ手首には問題があるものの、少なくとも悪化することはなかったし、それは自分にとって最高のニュースだった。ロンドンを欠場しているから、同じことは繰り返したくない」とリオへの想いを述べた。
30歳のナダルは、これまでのグランドスラムで14度優勝し、最後にタイトルを獲得したのは2014年の全仏オープン。全仏オープンはナダルが最も成功を収めている大会で、これまで史上最多9度の優勝を誇る。
男子ダブルスには
M・ロペス(スペイン)と組んで出場する。男子シングルス・ダブルスは6日から始まり、
G・ムグルサ(スペイン)と組んで出場するミックスダブルスは10日から行われる。
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