男子テニスツアーのロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は29日、シングルス準々決勝が行われ、第3シードの
錦織圭が元世界ランク8位の
G・ディミトロフ(ブルガリア)を6-3, 3-6, 6-2のフルセット下して2年連続の4強入りを果たし、マスターズ初制覇へ前進した。
>>錦織vsディミトロフ1ポイント速報<<>>ロジャーズカップ対戦表<<この試合、自身のサービスゲームで1度もブレークを許さず、得意のストローク戦で主導権を握った錦織が第1セット先取する。しかし、第2セットから徐々にミスが増え始め、第1ゲームでブレークを許すと第9ゲームもブレークされ、ファイナルセットへ突入。
勝敗を決めるファイナルセットは勢いに乗るディミトロフに対してミスを誘い出し、第3・第5ゲームでブレークに成功。最後は第9ゲームをサービスキープし、ベスト4進出を決めた。
準決勝では第2シードの
S・ワウリンカ(スイス)と対戦する。ワウリンカは準々決勝でノーシードの
K・アンダーソン(南アフリカ)をストレートで下しての勝ち上がり。
錦織とワウリンカは今回が5度目の対戦で、過去は錦織の1勝3敗。直近は昨年の全豪オープン準々決勝でストレート負け、唯一の勝利は2014年の全米オープン準々決勝となっている。
昨年のロジャーズ・カップは準々決勝で
R・ナダル(スペイン)に初勝利し、大会初のベスト4へ進出。
これまでのマスターズは2014年のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)と今年のマイアミ・オープン(アメリカ/ マイアミ、ハード、ATP1000)で決勝へ進出したが、惜しくも初優勝を逃した。
一方、錦織に敗れたディミトロフは、これまでツアー4大会で優勝し、グランドスラムでは2014年のウィンブルドンでベスト4進出。
しかし、今年は7大会で初戦敗退するなど不調が続いていたが、今大会は1回戦で
杉田祐一に逆転勝利、2回戦で地元17歳の
D・シャポバロフ(カナダ)、3回戦でビッグサーバーの
I・カルロビッチ(クロアチア)を下して準々決勝へ進出していた。
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