テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は3日、女子シングルス3回戦が行われ、2連覇を狙う第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)が
A・ベック(ドイツ)を6-3, 6-0のストレートで退け、順当に4回戦進出を決めると同時に、グランドスラムで記念すべき300勝目を飾った。これはオープン化以降、
M・ナブラチロワ(アメリカ)の306勝に次ぐ歴代2位。
>>錦織vsチリッチ1ゲーム速報<<>>ウィンブルドン対戦表<<通常試合が行われないミドル・サンデーだが、悪天候からスケジュールが大幅に崩れたためこの日に試合が組まれた。
センターコートでセリーナはほぼ完璧なテニスを披露し、51分でベックを下した。ナブラチロワに次ぐグランドスラム300勝を飾った選手となった。
「コートへ向かう時はいつも、もし負けたら世界中のニュースになるだろうと思って試合へ臨んでいる。でも勝つと、端の方にタグ付けされたような扱いのニュースになったりもする」と勝って当たり前と思われていると語るセリーナ。
それは、男子で連覇を狙っていた第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)がまさかの敗戦を喫し、大きなニュースになった翌日に語った。
2回戦ではフルセットの試合を強いられたセリーナだったが、この日は世界ランク43位のベックに25本のウィナーを決めるなどベストのプレーを見せ、第2セットでは1ゲームも与えないテニスを披露。
試合直後に受けたインタビューで、グランドスラムでの300勝利目だったことを知っていたかと問われたセリーナは「知らなかった。それは素晴らしいこと。考えてもいなかった。最高のことだと思う」と語った。
ミドル・サンデーに試合が行われたのは、139年の歴史を誇るウィンブルドンでわずか4度目のことだった。
これまで、1991・1997・2004年の3度しかミドル・サンデーに試合は組まれなかったが、そのいずれもチケットを求めて夜通し観客はチケット・オフィスに並んで購入。顔にペイントを施し旗を振るなどお祭り騒ぎになっていた。
しかし、今年はオンラインのみの販売となったため、そのような騒ぎにはならなかった。
「とても違うような気分になるかと思っていた。でも実際コートに立ったら、それほど違いは感じなかった」とセリーナは語り、芝で行われる伝統のあるウィンブルドンのミドル・サンデーのプレーについてコメントした。
これでグランドスラムでの成績を300勝42敗とし、その勝率は8割7分7厘となた。そして4日には男女シングルス4回戦全てが予定されているため、セリーナは301勝を目指し、2度のグランドスラム優勝を持つ第13シードの
S・クズネツォワ(ロシア)と顔を合わせる。
(STATS - AP)
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