テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は大会13日目の3日、男子シングルス準決勝が行われ、第13シードのD・ティエムは第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)の前に2-6, 1-6, 4-6のストレートで敗れたが、その将来性を大きく感じさせる大会となった。
>>全仏オープン対戦表<<対戦した世界ランク1位のジョコビッチも22歳のティエムを「彼が今回のようなプレーを続けるのであれば、これからはより一層対戦することが増えるだろう。」と、言い表していたほど。
「彼はコートの中でも外でも、その年齢にしてとても良い振る舞いをしている。彼は次世代を担う選手。テニスもとてもパワフルで、しかもバラエティーに富んだプレーもしている。」と称賛していた。
これまでグランドスラムに10度出場して、4回戦の壁を越えられなかったティエムは、自身初となる準決勝の舞台でジョコビッチの凄さを痛感させられる敗戦となってしまった。
ジョコビッチに握られた13回のブレークポイントを7回はね除け、27本のウィナーを記録したティエムだったが、ジョコビッチを打ち砕くには全く足りなかった。しかし今大会でティエムは、今季ここまでのATPツアーで3度の優勝を飾る好調ぶりを持続させ、今後の活躍にも期待される選手であることを証明した。
「今日のジョコビッチは強すぎた。それだけしか言えない。だがこの敗戦は、これからもより練習に励もうという気持ちにさせてくれた。」とティエムは試合後に素直な気持ちを述べていた。
(STATS - AP)
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