男子テニスのマイアミ・オープン男子(アメリカ/マイアミ、ハード)は1日、シングルス準決勝が行われ、第6シードの
錦織圭が第24シードの
N・キリオス(オーストラリア)を6-3, 7-5のストレートで下し、大会初の決勝進出を果たすと同時に、マスターズ初優勝に王手をかけた。決勝では第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
>>マイアミ・オープン対戦表<<この試合、キリオスの強打を振り切った錦織は2度のブレークに成功して第1セットを先取。第2セットに入っても錦織の勢いは衰えず、第2ゲームでブレークする。第3ゲームではキリオスに鮮やかにパッシングショットを決められるなどでブレークバックを許すも、第12ゲームでキリオスのサービスゲームを破り、勝利を手にした。
両者は今回が2度目の対戦で、錦織は対キリオス戦を2連勝とした。
決勝では、王者のジョコビッチと対戦する。3連覇と6度目の優勝を狙うジョコビッチは準決勝で第15シードの
D・ゴファン(ベルギー)をストレートで破っての勝ち上がり。
錦織とジョコビッチは今回が9度目の対戦で、過去は錦織から2勝6敗。直近は今年の全豪オープン準々決勝で、その時は錦織が完敗。2014年の全米オープン準決勝以来、ジョコビッチに5連敗している。
26歳の錦織は、今回の勝利でマスターズ2度目の決勝進出を果たした。2014年のムチュア・マドリッド・オープンでは
R・ナダル(スペイン)と決勝で対戦するも、怪我により無念の途中棄権を強いられた。
今シーズンは1月の全豪オープンで2年連続3度目の8強入り、2月のメンフィス・オープンでは大会史上初の4連覇を達成。前週まで行われたBNPパリバ・オープン男子ではナダルに敗れるもベスト8へ進出した。
一方、敗れた20歳のキリオスは近年数々の問題を起こしてテニス界を騒がせている。昨年8月のモントリオール・マスターズでは
S・ワウリンカ(スイス)との試合中に侮辱的な発言をし、ATP大会への出場禁止と罰金が科せらた。
今年はオープン13でツアー初優勝を飾り、世界ランキングでは2015年の25位が自己最高。また、2014年のウィンブルドンでナダル、2015年のムチュア・マドリッド・オープンでは
R・フェデラー(スイス)を破る活躍を見せた。
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