アメア スポーツ ジャパン株式会社ウイルソンは30日、六本木アークヒルズ アークカラヤン広場にて「WILSON TENNIS PARK」を開催し、サプライズゲストとして登場した男子テニスで世界ランク8位の
錦織圭の歴代使用ラケットが公開された。
ウイルソンの道場滋氏が社内に保管されている錦織の歴代ラケットの中から思い入れの深いものを紹介し、錦織には知らされていなかったようで少し驚きの表情をしていた。
歴代ラケットは3本紹介された。
まず、錦織が11歳の時に使用していた「HYPER HAMMER(ハイパーハンマー)6.3」
その頃、錦織はまだウイルソンと契約していなく、グリップは他社のものを使っていた。そのままの状態で保管されていたことに、錦織は「懐かしすぎて。久しぶりに見ましたね。本当に当時のまま保管されてたんだ。」と驚いていた。
また「今までいくつもモデルを変えてますし、その度に自分もラケットも進化しているので、こうやって見ると楽しいですね。」と話していた。ラケットには当時のサインも入っていて、無くさないように名前を書いて張ったポストイットも残されていた。
次に紹介されたのは、2004年に使用していた「H TOUR」
側面に「ケイ」という文字が初めて入ったラケットで、ウイルソンとしても初めてラケットに名前を入れた思い入れの深いラケット。当時はまだジュニアだった錦織は、覚えているか問われると「もちろん、めちゃめちゃ覚えてます。小学校の頃に自分のラケットに名前がつくなんてあり得ないことなので、嬉しかったですね。」と語っていた。
最後に紹介されたのは「[K] TOUR 95」
ラケット内側のテンションシールにガットを張った日が記載されており、これは2008年9月1日、当時世界ランク4位だった
D・フェレール(スペイン)に初めて勝利した時のラケットだった。
「このラケットの1つ前から今までのラケットと違うところがあり、錦織選手の希望を叶えるために大変苦労した。」と話す道場氏に対し、錦織は「もちろん覚えてます。どうぞ話して下さい。」と冗談を交えていた。
このラケットはグリップが長く、従来のラケットはグリップの上にウイルソンの「W」のマークが付いていたが、錦織の希望を叶えるためブランドのマークを消してまで叶えたラケット。
錦織は「(グリップを)長くしたのは、バックハンドの時に僕は少し(手と手の)間隔が空くんですね。それで、左手の人差し指の部分がグリップから出ちゃうのが気持ち悪くて、それでお願いしましたね。」と、希望した経緯を話した。
ラケットに求めることを聞かれると「(ラケットに)一番求めているのはパワーとスウィングスピードの速さ。それが実現出来るのはウイルソンのラケットですし、それをいつも注文に出している。自分の体が変わっていくにつれてラケットも変わっていくので、そこはいろいろお願いしています。」と、こだわりを語っていた。
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