男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は15日、グループ・スタン スミスの予選ラウンドロビン1試合目が行われ、第8シードの
錦織圭は4連覇を狙う第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に1-6, 1-6の完敗を喫し、初戦は黒星スタートとなった。
>>ツアーファイナル組合せ表<<試合前にはフランスのパリで起きたテロ事件の犠牲者のために1分間の黙祷が行われた。
第1セット、錦織は第2ゲームで15-40とジョコビッチにブレークチャンスを与える。その後はデュースに戻すもミスを重ねてしまい、ブレークを許してしまう。
第4ゲームではサービスキープに成功したが、以降もジョコビッチの安定したテニスに無理させられた錦織は第6ゲームもブレークされ、第1セットを落とす。
第2セットに入っても絶妙なドロップショットを決めるなどジョコビッチの勢いは衰えず、第1ゲームでいきなりブレークされる。その後はキレのあるショットを見せるなど観客を沸かせた錦織だったが、挽回の糸口を見出せずにストレートで敗れた。
両者は今回が7度目の対戦で、錦織とジョコビッチの対戦成績は錦織から2勝5敗となった。
昨年に初出場したツアーファイナルでは、予選ラウンドロビンを突破して準決勝進出を決めるも、ジョコビッチにフルセットで敗れて決勝進出とはならなかった。
今回は2年連続の出場を決め、世界ランク1位のジョコビッチ、同3位の
R・フェデラー(スイス)、同6位の
T・ベルディヒ(チェコ共和国)のグループ・スタン スミスに組み分けられている。
一方、1勝目をあげたジョコビッチはツアーファイナル3連覇中で、今回は4連覇と大会5度目の優勝に向け好スタートを切った。
今季はツアー10勝を飾っており、グランドスラムでは全豪オープン・ウィンブルドン・全米オープンの3大会で優勝した。また8月のシンシナティ・マスターズ決勝で敗れてから負けなしで、錦織に勝利したことで連勝記録を23へ伸ばした。
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