男子テニスツアーのW&Sオープン男子(アメリカ/シンシナティ、ハード)は20日、シングルス3回戦が行われ、2週連続優勝を狙う第2シードの
A・マレー(英国)は第16シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)に4-6, 7-6 (7-3), 7-5の大逆転勝利をおさめ、2時間58分の接戦の末にベスト8進出を決めた。
両者は今回が7度目の対戦となり、マレーとディミトロフの対戦成績は6勝1敗となった。
この試合、第1セットを落としたマレーは、第2セットでもゲームカウント1-4とディミトロフにリードを許してしまうが、ここから挽回してタイブレークへと持ち込む。タイブレークでは、最後ディミトロフのダブルフォルトでマレーがセットカウント1-1とする。
しかし、第3セットの第6ゲーム、マレーがダブルフォルトと痛恨のミスを犯してブレークされ、連戦の疲れが見えたマレーはその後ゲームカウント2-5と、ディミトロフに引き離されてしまう。
第10ゲームでは、ディミトロフにマッチポイントを握られてしまったマレー。しかし、このピンチをしのいだマレーが息を吹き返し、第11ゲームで大きなブレークに成功。苦しみながらも2時間58分の大接戦を制して大逆転勝利をおさめた。
準々決勝では第12シードの
R・ガスケ(フランス)と対戦する。
マレーは先週行われたロジャーズ・カップ決勝で、
N・ジョコビッチ(セルビア)を破って今季4勝目を飾ると同時に、キャリア通算35度目のタイトルを獲得した。大会後に発表の世界ランキングでは
R・フェデラー(スイス)を抜いて2013年8月以来で約2年ぶりとなる自己最高位タイの2位に返り咲いた。
今季はBMWオープン、マドリッド・マスターズ、AEGON選手権でもタイトルを獲得している。
過去同大会では2008年と2011年に2度優勝を飾っており、昨年は準々決勝でフェデラーに敗れて4強入りを逃した。
一方、惜しくも敗れたディミトロフは、今年に入ってからは思うような結果を残せていない。全豪オープンでは4回戦へ進出するも、全仏オープンでは2年連続の初戦敗退。昨年初のグランドスラム4強入りを果たしたウィンブルドンでは、R・ガスケに3回戦でストレート負けを喫している。
先日のロジャーズ・カップでも2回戦で
J・ソック(アメリカ)に敗れており、不調が続いている。
今回は世界ランク2位のマレー相手に、勝利まであと1ポイントのところまで迫っていたが、最後は勝ち切れずに逆転で8強入りを逃した。
>>W&Sオープン男子 対戦表<<
■関連ニュース■
・マレー2位へ フェデラー抜く・マレー ジョコ破り今季4勝目・ナダル フェデラー戦実現ならず