男子テニスツアーのロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード)は14日、シングルス準々決勝が行われ、世界ランク1位で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が同87位で予選勝ち上がりの
E・ガルビス(ラトビア)に5-7, 7-6 (9-7), 6-1と苦戦を強いられるも逆転に成功しベスト4進出を決めた。
両者は今回が7度目の対戦となり、ジョコビッチは対ガルビス戦で6勝1敗となった。2009年のブリスベン国際男子1回戦で1度だけ敗れている。
この試合、ジョコビッチはチャンスボールを決めれず、ガルビスの強烈なサービスと角度あるショットに圧倒される。しかし、第2セットでは2度のマッチポイントをしのぎ1セットオールとすると、第3セットからは完全にペースを取り戻した。
試合中におどけてみせるなど、王者である圧倒的なメンタルの強さを見せたジョコビッチは逆転に成功し、2時間30分で勝利した。
準決勝では、第16シードの
J・イズナー(アメリカ)との3時間越えの大接戦を制した世界ランク49位の
J・シャーディ(フランス)と対戦する。
ジョコビッチは、今大会初戦となる2回戦で
T・ベルッチ(ブラジル)、3回戦で
J・ソック(アメリカ)をいずれもストレートで下しての勝ち上がり。
今シーズンは対戦成績50勝3敗で既に6勝をあげており、出場したマスターズ4大会全てで優勝している。
ロジャーズ・カップでは2007・2011・2012年の3度優勝を果たしているジョコビッチだが、昨年は3回戦で
JW・ツォンガ(フランス)に敗れて姿を消していた。
一方、敗れた現在世界ランク87位のガルビスは、昨年の全仏オープンで
R・フェデラー(スイス)、
T・ベルディヒ(チェコ共和国)らを下す快進撃でグランドスラム初のベスト4進出。大会後に発表された世界ランキングでは、自己最高位となる10位を記録した。
しかし、その後は怪我などに悩まされて思い通りの結果を残せておらず、初戦敗退が続いていた時期もあった。今回はジョコビッチを追い込んだガルビスだったが、あと一歩のところで勝利とはならなかった。
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