テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は26日、男子シングルス1回戦が行われ、同大会で最多9度の優勝を誇る第6シードの
R・ナダル(スペイン)が主催者推薦枠のQ・アリス(フランス)を6-3, 6-3, 6-4のストレートで下し、大会10度目のタイトル獲得へ向け好スタートを切った。
この試合、ナダルは常に試合の主導権を握り、第1セットでハリスに1度のブレークを許すも、その後は1度もブレークチャンスを与えなかった。
ナダルはアリスを左右に揺さぶり、厳しいコースに打つなど多彩なプレーでアリスに格の違いを見せつけて1時間50分で勝利し、2回戦進出を決めた。
2回戦でナダルは、
N・アルマグロ(スペイン)と
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)の勝者と対戦する。
クレーキングのナダルは、過去の全仏オープンで初出場した2005年から4連覇、2010年から昨年まで5連覇と同大会で前人未到の9度の優勝という大記録を打ち立てており、全仏オープンでの通算成績は66勝1敗。唯一の敗戦は2009年の
R・ソダーリン(スウェーデン)戦での1敗のみと驚異的な記録を更新している。
今回は大会6連覇を狙うナダルだが、今シーズンは思い通りの成績を残せておらず、ナダル自身も過去最悪と感じている不調なシーズンとなっている。
世界ランキングも2005年5月以来10年ぶりのトップ5転落となる7位、前哨戦であるモンテカルロ・マドリッド・ローマのマスターズ大会も、今年は前哨戦3大会無冠と現在のナダルの状態を物語っている。
また、今大会には第6シードとして出場しているナダルは、上位勢が順当に勝ち上がると、準々決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と早い段階で対戦することが予測され、今年は特に厳しいブロックの組み合わせとなった。
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