テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は25日、男子シングルス1回戦が行われ、予選3試合を勝ち抜きグランドスラム初の本戦出場を決めた
ダニエル太郎(日本)が第5シードの
M・ラオニチ(カナダ)と対戦する。
21歳のダニエル太郎は、今年の全豪オープンで初めてグランドスラムの予選に出場し、予選2試合を勝ち抜き本戦出場に王手をかけた。予選3回戦では、元世界ランク21位の
T・ベルッチ(ブラジル)に敗れて本戦入りとはならなかった。
《全豪オープン予選の記事はこちら》2月のロイヤル・ガード・オープン・チリでは、予選を勝ち抜き本戦入りを果たし、2回戦で
F・デルボニス(アルゼンチン)を大接戦の末に下してATPツアー初のベスト8進出を決める快進撃を見せた。
《ATPツアー初のベスト8の記事はこちら》4月のデビスカップでは、チェコ共和国との準々決勝で日本代表に初選出され、シングルス2試合に出場した。1試合目の
L・ロソル(チェコ共和国)との対戦では、2セットダウンから巻き返してファイナルセットに持ち込んだ。敗れはしたものの粘り強いテニスを見せ、日本のテニスファンにその名を知らしめた。
《デビスカップの記事はこちら》その後ダニエル太郎は、全仏オープンとウィンブルドンの予選にも挑戦するも、ともに予選1回戦で敗退。グランドスラム本戦を掴めずにいた。
しかし、今回全米オープン予選1回戦で
Al・クズネツォフ(アメリカ)、2回戦でT・アンドロイク(クロアチア)、3回戦で予選第10シードの
P・ポランスキー(カナダ)に勝利し、グランドスラム初本戦への切符をものにした。
一方、ダニエル太郎と対戦する世界ランク6位のラオニチは、今年の全仏オープン準々決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるもベスト8進出、ウィンブルドンでは準決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れるもグランドスラム初のベスト4入りを果たした。
その後のシティ・オープン男子では、同胞の
V・ポスピシル(カナダ)を下して今季初のタイトルを獲得した。
先日のW&Sオープン男子では、準決勝でフェデラーに敗れて決勝進出を逃すも、ベスト4進出を果たすなど今季は安定した成績を残してきている。
ビッグサーバーのラオニチは、ウィンブルドンで全6試合を通して最多サービスエース数の164本を決めた。また、ファーストサービスが入った時のポイント獲得率は、全6試合平均で約87パーセントと高い確率でポイントを獲得した。
そんなビッグサーバーのラオニチ相手にダニエル太郎は、どんな試合を披露するのか期待がかかる。
両者の対戦は、現地時間8月25日の17時(日本時間では8月26日の6時)から開始する予定で、第4試合に組まれている。(※試合の進行状況により、開始時間が前後する可能性あり)
《全米オープン2014特集ページはこちら》
■関連記事■
・18歳西岡 良仁の活躍に注目・ビッグ4と世代交代なるか・ダニエル太郎ら対戦相手決まる・錦織 トップ10返り咲きなるか
■関連動画■
・決して諦めないモナコが見せた気迫溢れるプレー!・連覇を懸けて戦うロブレドが絶好調クエバスと激突!