男子テニスツアーのW&Sマスターズ(アメリカ/シンシナティ、ハード)に第5シードで出場した昨年覇者
R・フェデラー(スイス)は、大会後に発表される世界ランキングで2003年2月以来、約10年ぶりにトップ5から転落し、7位にまで後退する事が確定した。
昨年優勝を飾ったW&Sマスターズで、今年フェデラーは準々決勝でライバルである
R・ナダル(スペイン)に逆転負けを喫し、大会連覇とはならなかった。
これによりポイントを多く失い、さらに同大会でベスト4進出を果たしたT・ベルディフと
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)がポイントを多く獲得するため、フェデラーはトップ5から後退する事となった。
以前のインタビューで、フェデラーは世界ランキングについて「自分にとっては、1位であるか、それ以外であるかのどちらか。」と、話していた。
今季フェデラーは不調に陥っており、歴代最多7度の優勝を誇るウィンブルドンでは2回戦で当時世界ランク116位の
S・スタコフスキ(ウクライナ)、ベット・アット・ホーム・オープン準決勝では同114位の
F・デルボニス(アルゼンチン)、地元で開催されたクレディ・アグリコル・スイス・オープン2回戦では同55位の
D・ブランズ(ドイツ)に敗れてしまった。
また、ウィンブルドン後に発表された世界ランキングでは、2003年6月以来10年ぶりにトップ4から転落していた。
今後フェデラーは、8月26日から開幕する全米オープンへ出場する。
W&Sマスターズ準々決勝敗退後、フェデラーは「今までの3カ月以上のものを得る事が出来た。だから(敗れてしまったけど)、試合の内容には満足しているし、全米オープンに向けて良い準備になったと思う。」と、不調から抜け出したコメントをしていた。
さらにウィンブルドン後には、これまで使用してきた90平方インチから黒塗りの98平方インチのラケットを使用し、注目を集めていた。
しかし、好成績にはつながらなかったため、今季最後のグランドスラムである全米オープンを含め、ハードコート・シーズンからは黒塗りでラケットフェイスの大きいラケットではなく、以前のラケットを使用する事を決意した。
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