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女子テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は4日、シングルス準々決勝戦2試合が行われ、今大会2度目の優勝を狙う第1シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が2009年のチャンピオンのS・クズネツォワ(ロシア)を6-1, 3-6, 6-3のフルセットで下し、今大会10年ぶりとなる4強入りを果たした。
第1セットをあっさり先取したセリーナだったが、第2セットは序盤からクズネツォワの反撃に合ってしまった。
「彼女(クズネツォワ)は突然良いプレーをし始めたの。それに対応出来なかったわ。第2セットは1-5とか2-5になってしまったけど、それでも内容的には2-2とか4-4になれたはずだった。強いて言うなら3-3とかね。大切なポイントで簡単なミスを犯してしまったの。でもくよくよしている暇はなかった。だってまだ試合中だったし、悲観的に考えてはいられなかった。終始前向きに考えて自分のショットをまた打ち始める必要があったの。」とセリーナは、劣勢に立たされた時を振り返った。
「どうしてもこの試合に勝ちたかったの。他の誰より、本当に本当に本当に勝ちたかったの。ただ戦い続けて、持てる力の全てを出し切ったわ。これまでの人生でも、何度も逆転した事がある。だから何も変わっていないと思う。」と第3セットも0-2の劣勢からの勝利について語っていた、
「この大会前のマドリッドで彼女(クズネツォワ)と対戦していたの。あそこで戦っていて良かった。だって彼女がここでプレーするのを知っていたし、ここまで勝ち上がって来る事も想像出来たから。彼女は本当に真面目な選手だし、そんな彼女との対戦に準備も出来ていたわ。」とクズネツォワとの対戦に備えられていた事を明かしていた。
これまでの対戦成績はセリーナの7勝2敗ながら、どの試合もこの日の試合のように接戦になる事が多かった。
セリーナは「彼女は本当に素晴らしい選手なの。怪我でツアーから離れていたけど、グランドスラムなどの大きな大会では安定した結果を残しているわ。今年の全豪オープンでも8強入りしているし、ここでもこうして勝ち上がって来た。それにこれまでも2度のグランドスラム優勝もあるし、それは単なるラッキーではなく彼女が実力者だと言う証拠。彼女がここまで素晴らしい選手だと言う事を証明する物は数限りなくある。」とクズネツォワの実力の高さを語っていた。
一方、クズネツォワは「彼女(セリーナ)は信じられない選手。劣勢に立たされてもそれをまた自分の物にしてしまう。サーブも素晴らしいし、自分自身のテニスを持っているの。だから今のランキングにいるんだと思う。」と、セリーナの素晴らしさを語っていた。
クズネツォワは昨年の後半は、膝の怪我で全くコートに立つ事が出来なかった。今はその怪我からの復活途中にいる。
「ある瞬間に観客を見まわしたの。そして去年、膝を壊してベッドに横になっていた時を思い出していたの。本当に疲れ切ってしまって、歩く事さえ出来ず、全米オープンを戦いたくないって思った事も思い出していたわ。ずっと松葉杖の生活だったから、それを考えると、ここまでの勝ち上がりは誇りに思うべきだと感じたの。」と辛かった日々を振り返っていた。
そして「この大会でのここまでのプレーには本当に満足しているわ。これからもただ、このプレーを続けるだけ。」と敗戦ながらも前向きな姿勢を見せていた。
セリーナは2002年の優勝以来となる決勝進出を懸けて、昨年の準優勝者で第5シードのS・エラーニ(イタリア)と準決勝で顔を合わせる。この日エラーニは、第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)を6-4, 7-6 (8-6)のストレートで下しての勝ち上がり。
【全仏オープン2013 男女対戦表】
【全仏オープン2012 男女対戦表】
【全仏オープン2011 男女対戦表】
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この日行われた試合結果は以下の通り。
○S・ウィリアムズ(1) vs. ●S・クズネツォワ, 6-1, 3-6, 6-3
●A・ラドワンスカ(4) vs. ○S・エラーニ(5), 4-6, 6-7 (6-8)
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