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42歳のクルム伊達公子(日本)は本日行われる女子シングルス1回戦(対第9シードのS・ストザー(オーストラリア))で10度目の全仏オープン1回戦となる。「自分のプレーをすることだけは忘れずに戦いたい」そう意気込むクルム伊達がWOWOWの独占インタビューに応じた。
Q:クレーコートに入って、ダブルス3勝目を挙げた要因は何ですか?
伊達:ヨーロッパに来る前は、腰の痛みがクレーコートに来てどうなるかという不安が全くゼロではありませんでした。結局、怪我の心配もなく腰の痛みもなく、ダブルス4試合を戦って身体的には問題がない状態です。いわゆる疲労が残っている感じだけです。身体的には問題がない状態で、パリに入ってくることができました。
テニスの方は、シングルスとダブルスは攻め方やコートの大きさ、精神的な状態も大きく違います。シングルスは、始まってみないとわからない部分もあります。ハードコート以上に、シングルスとダブルスは大きく違うという覚悟はできています。そんな状態で初戦を迎えることになると思います。
Q:シーズンで3つタイトルを取るというのは、どんな気分なんでしょうか?
伊達:パートナーはそれぞれ違うんですけど、ダブルスに関してはいいプレーが続けられたと思います。私自身も、安定してパートナーに恵まれて、半年で3勝という結果に恵まれました。試合数をこなして、ダブルスに対して自信が生まれているので、競った試合でもさらに思い切ったプレーができるようになってきたと思います。これがシングルスにいい形で繋がればとは思うんですけど。ダブルスは、この半年ポジティブに勝負強くできているかなと思っています。
Q:シングルス1回戦の相手、ストザーにはどんな気持ちで臨んでいこうと思いますか?
伊達:怪我なく、クレーコートの試合が終わってくれればいいですね。それが本音です。クレーは今年少なくて、チェコのITFのトーナメントでシングルスをやって、ストラスブールでダブルスをやってローランギャロスに、というのが理想でした。でも、腰のことがあったので棄権することしかできなくて、シングルスではローランギャロスでぶっつけ本番にならざるを得なかったですね。
そして、ドローをみると相手がトップシードであるストザー。クレーであのキックサーブを打たれて、コートの外に追い出されて、またカバーをしなければならないとなると、本当にタフな展開になると思います。それを考えると、ムキになって走って怪我をしたくないな、と。怪我はしないよう控えめに、無茶だけはしないように、怪我という不安材料を抱えることなく、この地を後にできるよう全力で戦いたいと思います。そのための心の準備と戦略の準備は、試合までにしっかり考えた上でコートに入りたいと思います。
Q:ストザーとの対戦の鍵はリターンにあるという感じですか?
伊達:全然考えてないですけど、ひとつはリターンからブレークしないと、ラリーに持ち込めないのですよね。リターンゲームで面白い展開になってどこかで苦しみながらも、大事なところでキープができればチャンスになると思います。キープをずっと続けていても、どこかでブレークしないといけないなと思います。サービスをどう崩すかということと、コートを広く使われると思うので、ラリーに持ち込ませず、私が反対に走らせることができるかですね。クレーは体力を消耗してしまうので、あとは自分が外に出されずいかに相手を動かすか、ゲームの主導権を握ることができるとチャンスは広がってくると思います。
Q:クレーコートでの新しい戦い方を試みてらっしゃいますか?
伊達:クレーは考える時間がハードコート以上に多いので、立ち位置はハードコートの時よりも後ろにします。ポジションも変える頻度は高くなると思います。決してクレーだからといって、ネットに行かないかというと、それだけではダメだと思います。相手を前後左右に動かす中で、チェンジオブペースが必要な時もあると思います。その手段の中に、“ネットに行く”というのもあります。サービスゲームであれリターンゲームであれ、ゲームの時間の中で滞空時間の長いボールに対して、前に行く、ネットに行く機会もクレーの方があるのかなという気がしますね。そこでメンタルが求められると思います。
Q:最後に抱負をお願いします。
伊達:スザンヌ・ランランでサフィーナに勝った時のように、また今年の全豪の時のように、みなさんが勝利を期待されているのはわかるのですが、しつこいようですが自他共に認める苦手なレッドクレーです。相手はストザーですし、簡単にふっ飛ばされることもあると予測はできます。反対に何かチャンスを見いだせれば、HPオープンで勝った時のように、彼女のキックサーブも回りこむフォアも封じ込めて競ったいい試合ができる、というイメージがないわけではないです。でも試合は色々なことに左右されるので、色々なシチュエーションの中で僅かなチャンスを作り出せるように、コートには向かいます。最後まで諦めず、チャンスが見えてきた時には勝負強く、自分のプレーをすることだけは忘れずに、戦っていきたいと思います。
【全仏オープンドロー表】
注目の女子シングルス1回戦、クルム伊達公子vsサマンサ・ストーサー戦は、5月28日(火) 午後5:55~WOWOWライブにて生中継!
詳しくは、WOWOW TENNIS ONLINE(wowow.co.jp/tennis)へ。
http://www.wowow.co.jp/sports/tennis/
◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆
★全仏オープンテニス 大会第3日
5月28日(火)午後5:55~深夜0:00[WOWOWライブ]※生中継
・女子シングルス1回戦「クルム伊達公子(日本)vs サマンサ・ストーサー(オーストラリア)」
・男子シングルス1回戦「ノバク・ジョコビッチ(セルビア)vs ダビド・ゴフィン(ベルギー)」
★全仏オープンテニス 大会第3日
5月28日(火)深夜0:00~午前5:00[WOWOWライブ]※生中継
・男子シングルス1回戦「ニコラ・マウ(フランス)vs ヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)」
・女子シングルス1回戦「エレナ・ベスニナ(ロシア)vs ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)」
※試合の進行により、放送カードが変更となる場合がございます。
※WOWOWメンバーズオンデマンドではWOWOW未放送試合も配信!
★全仏オープンテニス 大会第3日 ピックアップコート~フィリップ・シャトリエ~
5月28日(火)午後5:53~試合終了まで[WOWOWメンバーズオンデマンド]※生配信
・女子シングルス1回戦「マリオン・バルトリ(フランス)vs オルガ・ゴボルツォバ(ベラルーシ)」
・男子シングルス1回戦「ノバク・ジョコビッチ(セルビア)vs ダビド・ゴフィン(ベルギー)」
・男子シングルス1回戦「ニコラ・マウ(フランス)vs ヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)」
・女子シングルス1回戦「エレナ・ベスニナ(ロシア)vs ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)」
★全仏オープンテニス 大会第3日 ピックアップコート~スザンヌ・ランラン~
5月28日(火)午後5:53~試合終了まで[WOWOWメンバーズオンデマンド]※生配信
・男子シングルス1回戦「トミー・ハース(ドイツ)vs ギヨーム・ルファン(フランス)」
・女子シングルス1回戦「アリゼ・コルネ(フランス)vs マリア ジョアン・ケレル(ポルトガル)」
・男子シングルス1回戦「ブノワ・ペール(フランス)vs マルコス・バグダティス(キプロス)」
・女子シングルス1回戦「ペトラ・クビトバ(チェコ)vs アラバヌ・レザイ(フランス)」
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