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男子テニスツアーの米男子クレーコート選手権(アメリカ/テキサス州ヒューストン、賞金総額45万5775ドル、レッドクレー)は8日に開幕し、シングルス1回戦3試合が行われ、G・モンフィス(フランス)がJ・ブレイク(アメリカ)との元トップ10対決を7-6 (7-5), 7-5のストレートで制し初戦突破を決めた。
第1セットは両者サービス・キープを続けるが、ゲームカウント4ー4からの第9ゲームでモンフィスは先にブレークを許してしまう。ゲームカウント5ー4とリードしたブレイクだったが、続くサービング・フォー・ザ・セットでモンフィスにブレークバックを許すと、そのセットをタイブレークの末にモンフィスが先取する。
第2セットも第2ゲームで先にブレークを決めゲームカウント3-0とリードしたブレイクだったが、そこから3ゲームをモンフィスに連取されてゲームカウント3-3に並ばれると、第11ゲームでこのセット2度目のブレークを決めたモンフィスが、続く自身のサービスゲームをキープして1時間47分で勝利を飾った。
昨年は右膝の怪我で夏に3ヶ月半のツアー離脱を要したモンフィスは「かつてのプレーをほぼ100パーセント取り戻している。今日のフットワークにはとても満足している。悪夢のような怪我から復帰して、こんなプレーが出来ている事に、本当に嬉しく思っている。」と、自身のプレーに喜びを見せていた。
ブレイクは「彼(モンフィス)はとてもタフなプレーをしていた。素晴らしいサーブを打って来て、なかなかポイントを取らせてくれなかった。ファーストサーブが入ると、そのポイントはほとんど彼に主導権があった。」と試合を通して15本ものサービスエースを記録したモンフィスに脱帽していた。
今大会はブレイクの地元アメリカの大会だったが、モンフィスにも同じように声援が飛んでいた。しかし試合中モンフィスは、高い集中力から声援が聞こえていなかったと語る。
「最後に公式戦をしてから4週間が経っていたから、この試合に勝つ事だけに集中していて、膝に痛みがない事だけを気にかけていたんだ。彼(ブレイク)の地元だからアウェーの環境での試合になって厳しい状況になるかと思っていたんだ。でも今日の観客はとてもフェアーだった。」
モンフィスは2回戦で第1シードのN・アルマグロ(スペイン)と対戦する。両者は4年ぶりの対戦で、これまでの対戦成績は2勝2敗だが、クレーでの対戦はアルマグロの2勝0敗となっている。
この日行われた残りの試合では、地元アメリカ勢に軍配が上がった。T・スミチェク(アメリカ)がJ・ウィアンナ(フランス)を6-1, 6-2で、主催者推薦のR・ウィリアムズ(アメリカ)もG・ペラ(アルゼンチン)を7-5, 7-5と、いずれもストレートで下し2回戦進出を決めた。
スミチェクは第3シードのJ・モナコ(アルゼンチン)と、ウィリアムズは第4シードのS・クエリー(アメリカ)と、それぞれ2回戦で戦う。
今大会は上位4シード選手が1回戦を免除されており、2回戦から登場する。第1シードはアルマグロ、第2シードがT・ハース(ドイツ)、第3シードがモナコ、第4シードがクエリーと続く。ハースは2回戦でR・ベランキス(リトアニア)とJ・レヴィン(アメリカ)の勝者と対戦する。
この日行われた試合結果は以下の通り。
●J・ブレイク vs. ○G・モンフィス, 6-7 (5-7), 5-7
●G・ペラ vs. ○R・ウィリアムズ, 5-7, 5-7
○T・スミチェク vs. ●J・ウィアンナ, 6-1, 6-2
今大会の優勝賞金は8万2300ドル。
(翻訳・記事/弓削忠則)
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