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女子テニスツアーのソニー・オープン女子(アメリカ/フロリダ州マイアミ、ハード)は26日、シングルス準々決勝が行われ、第1シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が第5シードのN・リー(中国)を6-3, 7-6 (7-5)のストレートで下しベスト4入りすると同時に、今大会最多優勝新記録へあと2勝と迫った。
今大会、S・グラフ(ドイツ)に並ぶ5度の優勝を誇るセリーナは、第1セットを42分で先取すると、第2セットはゲームカウント2-5とリーにリードを許し、1度セットポイントまでリーに握られた。しかし、そこから挽回に成功したセリーナがタイブレークを制し、ストレートで勝利を飾った。
試合後、セリーナは「今週は、これまでもやってきた展開の逆転勝利が多いわ。自分は、問題解決が得意な選手だって信じたいわね。上手くいかなかった時には、そこから抜け出すために、何か違った事を試すの。」と、自分のテニスを分析していた。
第2セットでは、5本のダブルフォルトを犯したセリーナは「今日は“もうダブルフォルトはしちゃ駄目”って自分に言ったの。困惑したし、プロとして良くないわ。1ゲームで50回のダブルフォルトをしてしまった気分。もうこれじゃ、プロと言えないって感じたの。」と、試合を振り返った。
対戦相手のリーについて、セリーナは「彼女(リー)は、本当に素晴らしい選手。とても良いテニスをするし、ファイターなの。試合中は全く諦めない選手。それは私のプレースタイルとかなり似ていると思うわ。」と、語った。
マッチポイントを決めた後、ジャンプして喜びを表現したセリーナは「普段、準々決勝ではあんな喜び方はしないけど、最後のショットはとても良いショットだったし、彼女がそれを返球してくるのではないかと思ったけど、返せなかった。第2セットのタイブレークでも、彼女は本当に良いプレーを続けていて、最後のポイントが唯一タイブレークで彼女のサーブの時に取ったポイントだったと思う。」と、嬉しさのあまりジャンプしてしまった事を明かした。
この日の勝利で、今大会59勝を飾ったセリーナ。この勝利数は、グラフに並ぶ今大会の最多勝利数だった。
「もっと積み重ねたいわね。今年出来なくても、来年もあるわ。グラフはまさに最高のチャンピオンだけど、一度コートに立ったら彼女の記録を破ってやろうなんて考えていない。コートでは単に“相手のサーブを破ってやろう”としか考えていないわ。」とセリーナは、冗談交じりに語った。
敗れたリーは「チャンスはあったけど、それを取り切れなかった。彼女(セリーナ)は世界ナンバー1の選手だし、チャンスを逃したら2度とチャンスを与えてくれないの。それでも前向きに考えていくわ。良いプレーも出来たし、自分のチームと練習に励んで、クレーシーズンに備える事にするわ。だって、今は体調も万全だし、良い感触でボールも打てているから。」と敗戦ながら、前向きな姿勢をみせていた。
セリーナは決勝進出をかけて、第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)と対戦する。この日行われた試合でラドワンスカは、第30シードのK・フリッペンス(ベルギー)を4-6, 6-4, 6-2の逆転で下しての勝ち上がり。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○S・ウィリアムズ(1) vs. ●N・リー(5), 6-3, 7-6 (7-5)
○A・ラドワンスカ(4) vs. ●K・フリッペンス(30), 4-6, 6-4, 6-2
今大会の優勝賞金は72万4000ドル。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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