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男子テニスツアーのVTRオープン(チリ/ビニャ・デル・マール、賞金総額41万200ドル、クレー)は6日、シングルス1回戦残り3試合と2回戦3試合が行われ、膝の怪我からの復帰戦として出場しているR・ナダル(スペイン)が初戦となる2回戦に登場し、予選勝者のF・デルボニスに6-3, 6-2のストレートで勝利、復帰戦を勝利で飾った。
今大会、上位シード4選手は1回戦が免除されているため、この日の2回戦が7ヶ月ぶりのシングルス公式戦の舞台となったナダルは、予選を勝ち上がったデルボニスに第1ゲームでいきなりブレークを許してしまい、ゲームカウント0-2とリードされてしまう。
しかし、徐々に落ち着きを取り戻したナダルは、第4ゲームでブレークバックに成功すると、その後もブレークし、このセットを47分で先取した。
第2セットで安定したプレーを披露したナダルは、出だしから4ゲームを連取するなどデルボニスを圧倒し、わずか38分でこのセットを奪いストレートで勝利。復帰戦を白星で飾った。
「こうしてまたシングルスの試合が出来て、とても嬉しい。この日は大切な日になったよ。」と、試合後に現地テレビ局のインタビューで喜びを語ったナダル。「出だしは厳しいスタートだった。彼(デルボニス)は良い試合をしたし、たくさん走らされたよ。」と、試合を振り返った。
「とても高いレベルでの試合になって、かなり走り回ったけど、膝がそれに耐えられた事には、とても満足している。」と、気になっていた膝の調子にも不安が残っていない事を語っていた。
「長い間、世界のトップレベルでの試合から遠ざかっていたから、試合を終えて膝の状態がどうかを確認する事が必要なんだ。もし、膝の状態が良ければ、大会ごとに100パーセントの状態で試合が出来るだろうし、毎日思う存分練習も出来るだろう。そうなったら、希望するようなゴールを語れるだろうね。」と、ナダル。
「もしそうならなかったら、違う目標を語る事になるだろう。今後の数週間や数ヶ月で、それがどうなるかわかるはず。だから、またその時にお話しするよ。」とナダルは、先の事より今の膝の状態が一番の気がかりである事を明かし、その回復を最優先に考えている事を明かした。
準々決勝でナダルは第7シードのD・ヒメノ=トラベール(スペイン)とA・モンタネス(スペイン)の勝者と対戦する。この日行われた1回戦でヒメノ=トラベールは、J・ソウサ(ポルトガル)を6-4, 4-6, 6-1を下しての勝ち上がり。
この日行なわれた試合結果は以下の通り。
【1回戦】
○A・ラモス(スペイン)(5) vs. ●R・デュトラ・シルバ(ブラジル), 6-4, 6-1
○P・ロレンジ(イタリア)(6) vs. ●G・ナソ, 6-1, 6-4
○D・ヒメノ=トラベール(7) vs. ●J・ソウサ, 6-4, 4-6, 6-1
【2回戦】
○R・ナダル(1) vs. ●F・デルボニス, 6-3, 6-2
●J・モナコ(アルゼンチン)(2) vs. ○G・ルファン(フランス), 6-7, 4-6
○C・ベルロク(アルゼンチン)(8) vs. ●S・ヒラルド(コロンビア), 7-5, 4-6, 6-4
今大会の優勝賞金は、シングルス7万4000ドル、ダブルス2万2500ドル。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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