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女子テニスツアーのパタヤ女子オープン(タイ/パタヤ、賞金総額23万5000ドル、ハード)は日曜日に決勝戦を行い、第2シードのM・キリレンコ(ロシア)が第5シードのS・リシキ(ドイツ)を5-7, 6-1, 7-6 (7-1)の大逆転で退け、見事優勝を飾った。試合時間は2時間37分で、キリレンコは優勝賞金4万ドルを獲得した。
キリレンコは昨年の今大会決勝でD・ハンチュコバ(スロバキア)に3時間14分の激戦の末に敗れており、今回はそのリベンジを果たした。
シーソーゲームとなった決勝戦、第1セットはゲームカウント5-5から2ゲームを連取したリシキがこのセットを先取する。
しかし、第2セットの第2ゲームから、キリレンコが11ゲームを奪う猛攻で、このセットをゲームカウント6-1で奪い返すと、第3セットもゲームカウント5-2と大きくリードを重ねる。
その後の第8ゲームでキリレンコは40-15とし、2本のマッチポイントを握る。しかし、そこからリシキに反撃されたキリレンコは、ゲームカウント5-6と逆にリードを許してしまう。
昨年の雪辱を果たしたいキリレンコは、そこから最後の意地をみせ第12ゲームをラブゲームで奪うと、タイブレークもリシキに1ポイントしか許さずに制し、大逆転優勝を決めた。
試合後、キリレンコは「気分は最高ね。優勝はいつでも特別なものだけど、特に決勝戦がタフだった時はなおさらね。本当にタフな試合だった。彼女(リシキ)は、とてもいいプレーをしていたわ。優勝出来てとても嬉しい。」と、語った。
「昨年の決勝で負けた後は、本当にがっかりしたの。でも、今年はハッピーな形で大会を終える事が出来た。皆さん、見ての通り私は優勝出来てとても幸せ。」と、キリレンコ。
リシキは強力なサービスで知られるが、それについて聞かれたキリレンコは「フォアハンドが好調だったし、リターンが思い通りに出来た。いいテニスが出来ていたと思うわ。」と、述べている。
今回の優勝でキリレンコはWTAツアー6度目の優勝を飾った。6度のうち4度はアジアでの優勝で、同地域とは相性がいい。今回の優勝の他に、2005年には北京、2007年にはコルカタ、2008年にはソウルでタイトルを獲得している。
一方のリシキは2011年以来久しぶりの決勝進出だったが、今回準優勝に終わったため、ツアー決勝戦での戦績は3勝3敗となった。
リシキは、試合後「しばらくぶりの決勝戦だった。タフな試合で負けてしまったけれど、今週1週間のプレーには満足している。いいテニスが出来たし、オフシーズンには一生懸命トレーニングをしたから、その結果が特に年初のこの時期に現れてきていて嬉しい。」と、話している。
また「決勝に勝ち残る選手は好調なはずだから、決勝戦が簡単に終わる事はない。拮抗した試合だったし、勝つチャンスもあった。学ぶものは多かったけれどね。」と、リシキ。
一方、同日にはダブルス決勝も行われ、クルム伊達公子(日本)/ C・デラクア(オーストラリア)組がA・アマンムラドワ(ウズベキスタン)/ A・パノワ(ロシア)組を6-3, 6-2で圧倒し、嬉しい優勝を飾った。クルム伊達組は優勝賞金1万1500ドルを獲得した。クルム伊達/ デラクア組がペアとしてタイトルを手にしたのは初めての事で、今回の優勝でクルム伊達はツアーダブルス4勝目、デラクアは初優勝を決めた。
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