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男子テニスツアーのブリスベン国際男子(オーストラリア/ブリスベン、賞金総額48万4750ドル、ハード)は2日、男子シングルス2回戦4試合を行い、第5シードで日本のエース錦織圭(日本)が元世界5位のT・ロブレド(スペイン)を6-3, 6-3で一蹴し順当にベスト8進出を決めた。
世界ランク19位の錦織は、昨年2月の足の手術から復帰途中のロブレドに対し、1度もブレークポイントを握らせない安定したサービスゲームを展開。第1セットで1度、第2セットで2度のブレークをロブレドから奪い、1時間25分のストレートで順当に準々決勝へ駒を進めた。
1月5日に31歳になるロブレドは昨年6月に復帰し、ツアー下部であるチャレンジャー大会で2大会連続優勝すると、477位まで落ちていたランキングを199位へと一気にジャンプさせ、現在は114位と再び世界の舞台に戻って来たが、好調を続ける錦織の前に力の差を見せ付けられる敗退となった。
錦織は今大会初出場の2009年以来となる準々決勝へ駒を進め、今大会初となるベスト4進出をかけて第4シードのA・ドルゴポロフ(ウクライナ)と準々決勝で対戦する。
今大会、上位シード4選手が1回戦を免除されているため、この日の2回戦が今季初戦だったドルゴポロフは、J・ニエミネン(フィンランド)に6-2, 4-1とリードした所でニエミネンが頭痛を訴え試合続行が不可能となり棄権を申し入れて、勝利が転がり込んだ。
昨年の今大会の準優勝者であるドルゴポロフは第1セット、自身のサービスゲームでは80パーセントの確率でポイントを獲得しニエミネンにブレークを許さず、ニエミネンから2度のブレークを奪いセットを先取。
第2セットでも2度のブレークを奪われゲームカウント1-4とリードを許したニエミネンは、試合途中にも関わらずトイレット・ブレークを要求するなど、体調不良を訴え、試合続行が不可能となり棄権を強いられて敗退する結果となった。
錦織とドルゴポロフは2011年の上海マスターズの準々決勝で対戦しており、その時は錦織がストレートで勝利している。
その他の試合では、第3シードのG・シモン(フランス)がA・ファリャ(コロンビア)を7-6 (7-5), 7-6 (7-5)の接戦で下してベスト8入りしたが、第6シードのF・マイヤー(ドイツ)はM・バグダティス(キプロス)の前に4-6, 2-6で敗れた。
世界ランク16位のシモンと同54位のファリャは、第1セットは2度ずつのブレークから、第2セットは1度ずつのブレークから、いずれもタイブレークへ。そのタイブレークも僅差でシモンが逃げ切り2時間12分で勝利。シモンは昨年に続く準々決勝進出を果たした。
2年連続のベスト4入りをかけてシモンは、バグダティスと準々決勝を行う。バグダティスは第1セットは1度ブレークを許すも2度のブレークをマイヤーから奪い先取。第2セットは1度もブレークポイントさえ与えず、2度のブレークに成功し71分でシードダウンを演出した。
この日行なわれた試合結果は以下通り。
○G・シモン (3) vs. ●A・ファリャ, 7-6 (7-5), 7-6 (7-5)
○A・ドルゴポロフ (4) vs. J・ニエミネン, 6-2, 4-1 途中棄権
○錦織圭 (5) vs. ●T・ロブレド, 6-3, 6-3
●F・マイヤー (6) vs. ○M・バグダティス, 4-6, 2-6
今大会の優勝賞金は7万8800ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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