- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【コラム】フェデラーを脅かし、クレイステルスを破った若手達◇第4弾 2012新星選手シリーズ その1

今年、テニス界で新たな旋風を巻き起こした選手達がいました。今日と明日の2日間で、今年に入り世界に名を広めた選手達をご紹介します。

【デヴィド・ゴファン】

世界ランク2位のR・フェデラー(スイス)は全仏オープン4回戦で思わぬ苦戦を強いられた。そのフェデラーに善戦したのが、彗星のごとく現れたD・ゴファン(ベルギー)だった。

ゴファンは今年世界ランクを174位からスタートさせ、下部大会であるチャレンジャー大会に出場しながら着実に力をつけてきた。

全仏オープンでは予選3回戦で敗退したが、ラッキールーザーで本戦出場を決めた。1回戦は、当時世界ランク27位だったR・シュティエパネック(チェコ共和国)に6-2, 4-6, 2-6, 6-4, 6-2の大激闘の末に、2回戦もA・クレマン(フランス)に3-6, 7-6(2), 0-6, 6-2, 6-1のフルセット、3回戦はL・クボット(ポーランド)にストレートでそれぞれ勝利し、フェデラーとの4回戦進出を決める。

この試合、当時世界ランク109位のゴファンはフェデラーと互角のラリー戦を展開する。そして、鮮やかなカウンターショットを決めるなどでブレークに成功したゴファンは、最後フォアハンドのウィナーで決め、第1セットを先取する。

第2セットでもゴファンの勢いは衰えず、フォア・バックともに強力なショットを次々と繰り出し、スザンヌ・ランラン・コートの観客を盛り上げる。しかし、第11ゲームでフェデラーにこの試合初めてブレークされ、このセットを落としてしまう。

以降はフェデラーに試合の主導権を握られ、2時間54分で4回戦敗退となった。

試合後、子供の頃にフェデラーのポスターを自分の部屋に飾っていたという21歳のゴファンは「信じられない1週間だった。ここでロジャーと対戦できたのは、オマケのようなもの。」と、ここまでの快進撃を振り返った。

第4セットの第10ゲーム、コートを縦横無尽に駆け回り、最後は見事なタッチでボレーを決めたゴファンは、人差し指を突き上げ、観客席にお辞儀をして大歓声に応えていた。この時のことについては「スタジアムが燃え上がったようだった。」と、例えた。

ゴファンについてフェデラーは「彼はボールタッチと読みに素晴らしいポテンシャルを持っている。驚かされたよ。」と、称賛した。

《「全仏オープン フェデラーvs ゴファン戦」はこちら》

その後、ゴファンはウィンブルドン3回戦、ウィンストン・セーラム・オープンとバレンシア・オープンではベスト8へ進出するなどで、世界ランクを46位まで上げ、今シーズンは飛躍した年となった。


【ローラ・ロブソン】

元世界ランク1位のK・クレイステルス(ベルギー)は、今年の全米オープンを最後に現役生活に幕を下ろすと発表。全米オープンでは2005年、2009年、2010年で3度の優勝を果たしていた。

迎えた全米オープン、1回戦でV・デュバル(アメリカ)に51分の快勝、難なく2回戦へ駒を進めた。だが、次の2回戦がクレイステルスの現役最後の試合だとは誰も予想できなかっただろう。

クレイステルスの2回戦の相手はL・ロブソン(英国)。今年のロンドンオリンピックでロブソンは、A・マレー(英国)とのミックスダブルスで銀メダルを獲得していた。

クレイステルスとロブソンの2回戦、第1セットは第4ゲームでクレイステルスが先にブレークし、ゲームカウント5-3とサービング・フォー・ザ・セットを迎える。しかし、ロブソンにブレークバックを許し、タイブレークへと持ち込まれる。

タイブレークでは4-4まで互いにポイントを奪い合うも、その後ロブソンの鋭いリターンなどか決まり、第1セットはロブソンが先取する。

第2セットに入ると、第1セット同様第4ゲームでブレークに成功するクレイステルス。だが、第5ゲームでロブソンの強烈なショットに押され、すぐさまブレークバックを許してしまい、ゲームカウント2-2となる。

以降は互いにサービスキープを続けるも、ゲームカウント5-5の第11ゲームでロブソンがスマッシュのミスを犯したことにより、30-40とクレイステルスにブレークチャンスを与えてしまう。このポイントで、力んだクレイステルスのリターンがアウトし、結局このゲームはロブソンがサービスキープ。

迎えた第12ゲーム、クレイステルスのサービスゲームで15-40とロブソンはマッチポイントを握る。このチャンスをクレイステルスにドライブボレーとサービスエースでしのがれ、第2セットもタイブレークへ突入。

タイブレークでは1ポイント目でバックハンドのダウンザラインを決められ、クレイステルスに試合の流れが傾くかと思われたが、ロブソンはカウンターショットなどを決め、7-6 (7-4), 7-6 (7-5)の2時間6分でクレイステルスの現役生活に終止符を打った。その瞬間ロブソンは天を仰ぎネットへ歩み寄ると、クレイステルスと抱き合った。

「話し合いをして色々なことを考えて、引退を決めてからは幸せな日々だった。この1年半から2年間は、数々のアップダウンがあったけど、色んな感情もあった中で、こうしてここまで来たことには満足しているの。こうしてやってこれた自分に対して誇りに思う。だから今は幸せな気持ちでいるの。」とクレイステルスは、後悔のないことを明かした。

《「全米オープン クレイステルス vs ロブソン戦」はこちら》

勝利したロブソンは、3回戦で2011年全仏女王で全米オープンの前哨戦であるW&Sオープン女子で優勝していたN・リー(中国)に勝利し、グランドスラム初となる4回戦進出を果たした。4回戦は前年度覇者のS・ストザー(オーストラリア)に敗れるも、その後の広州国際女子オープンではツアー初の決勝進出を果たした。さらに昨シーズン131位で終えていた世界ランキングを、今年は53位と大きくジャンプアップさせてシーズンを終了させた。

今回特集した21歳のゴファンと18歳のロブソンの若手二人は、2013年シーズンで今年のようにトップ選手達を脅かす存在となれるのか。ポテンシャルの高い二人の今後にも注目です。

【続きは明日12月8日(土)】

■過去のコラムはコチラ■
《「フェデラー、王者奪還なるか◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その1」はこちら》

《「フェデラーに神が降りる◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その2」はこちら》

《「フェデラー「グランドスラムで優勝したくらいの感情」◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その3」はこちら》

《「フェデラー、勢い止められずタイトル逃す◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その4」はこちら》

《「貴公子フェレーロ、やっと手にしたビッグタイトル◇第2弾 2012引退シリーズ その1」はこちら》

《「完璧主義者のフェレーロ、最後は涙のフィナーレ◇第2弾 2012引退シリーズ その2」はこちら》

《「ロディック、ギルバートと手を組み栄冠◇第1弾 2012引退シリーズ その1」はこちら》

《「ロディックに「フェデラー」という壁が立ちはだかる◇第1弾 2012引退シリーズ その2」はこちら》

《「フェデラー最大の被害者となったロディック「自分がどう感じるかが重要」◇第1弾 2012引退シリーズ その3」はこちら》

(2012年12月7日21時50分)

その他のニュース

11月23日

【速報中】清水悠太vs坂本怜 (9時59分)

元複1位が38歳で引退決断 (9時28分)

オランダ 104年の歴史で初の決勝へ (8時15分)

11月22日

伊藤あおい 4強入り、1日3試合戦う (20時20分)

清水悠太 日本人対決制し8強 (17時29分)

デビスカップ 4強出揃う (16時11分)

モヤ綴るナダル「感謝と労い」 (15時17分)

坂本怜 10代対決制し初の8強入り (14時12分)

【1ポイント速報】慶應チャレンジャー2回戦 (13時57分)

望月慎太郎 ストレート負けで8強ならず (12時11分)

45歳以上国別対抗戦 日本男子がV王手 (9時52分)

“鉄板”シナーで2連勝 連覇狙う伊4強 (8時21分)

米を下した豪 3年連続デ杯4強へ (7時31分)

11月21日

伊藤あおい/齋藤咲良ペア 初戦突破 (19時58分)

ラファエル・ナダル 記録一覧 (18時41分)

あなたも日本テニス界を盛り上げる一員に! (17時02分)

残り3日でまだ1回戦 (15時41分)

クリロナら ナダル引退惜しむ (14時19分)

大坂なおみ カムバック賞の候補に (12時10分)

ドイツ快勝、カナダ下し4強入り (9時57分)

イタリア 11年ぶり5度目のV (8時34分)

11月20日

【20周年特別企画】総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合 (17時44分)

アルカラス「ラファは一人しかない」 (13時16分)

躍進スロバキア 米・豪・英下し決勝へ (12時21分)

ナダル引退「本当にありがとう」 (10時38分)

ナダル「一生懸命夢に向かえばそれが叶う」 (8時48分)

スペイン敗北 ナダルは引退へ (8時05分)

アルカラス 意地のストレート勝利 (5時12分)

ナダル撃破「本当に特別な試合」 (4時17分)

ナダル 引退大会で黒星も闘志 (3時15分)

【1ポイント速報】ナダル 引退大会でシングルス出場 (0時29分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!