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男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン、賞金総額550万ドル、インドアハード)は大会4日目の8日、予選ラウンドロビンのグループB2試合が行われ、第6シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)が第8シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)に6-0, 6-4のストレートで下し、デル=ポトロは予選ランドロビンを1勝1敗とし、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。敗れたティプサレビッチはこの敗戦で予選敗退が決まった。
第1セット、デル=ポトロは自身のサービスゲームで4ポイントしかティプサレビッチに許さなかった。
一方、ティプサレビッチはファーストサーブが43パーセントしか入らず、セカンドサーブでもわずか15パーセントしかポイントを獲得できなかったことが影響し、3度あったサービスゲーム全てをブレークされるなど、デル=ポトロにわずか28分で第1セットを奪われた。
第2セットの第1ゲームでも1度ブレークポイントを握られたティプサレビッチだったが、それをしのいで、この試合初めて自身サービスゲームのキープに成功した。
その後、反撃をみせたいティプサレビッチだったが、デル=ポトロは更にギアを上げ、1度もティプサレビッチにブレークポイントを与えない完璧なサービスゲームを展開。
ゲームカウント2-2の第5ゲームでティプサレビッチは30-40とブレークピンチを迎え、そこで放ったティプサレビッチのバックハンドがアウトし、痛恨のブレークを許してしまった。
ゲームカウント5-4の第10ゲーム、デル=ポトロのサービング・フォー・ザ・マッチでは40-15とマッチポイントを握り、最後ボディへ放ったセカンドサーブに対し、ティプサレビッチのリターンがアウトとなりゲームセット。76分の快勝で、デル=ポトロが予選ラウンドロビンを1勝1敗とした。
日曜日から行われる決勝トーナメントの準決勝進出をかけてデル=ポトロは、第2シードのR・フェデラー(スイス)と土曜日に対戦する。
「今日は勝利を飾れてとても嬉しい。初戦よりかなり良いテニスができた。このストレート勝利で決勝トーナメント進出の可能性が残された。フェデラーを倒すには、初戦や今日の試合より更に良いプレーをする必要があるのは十分に分かっている。」とデル=ポトロは、勝利の喜びに加え、フェデラーとの対戦へ意欲を高めていた。
ティプサレビッチは、今大会直前に出場したフランスはパリでのマスターズ1000大会で、準々決勝を体調不良から途中棄権を強いられた。その後は体調の回復に努め今大会に臨んでいたが、本来のプレーを披露することはできなかった。
「今日の敗戦を体調不良を理由にはしたくない。現時点では体調は良い方なんだ。問題は、この大会前に体調を崩しあまり練習ができなかったこと。一年を通して恐らく最高の大会と言えるこの場所で、ベストのテニスを披露できなかったことは残念でならない。ただ、この大会へ出場した想いで、この1年を戦い通してきたのは事実。最後の試合もベストを尽くすよ。」
と語るティプサレビッチは、予選ラウンドロビンの最後の試合を、現地土曜日に第4シードのD・フェレール(スペイン)と戦う。
またこの日は、ダブルスの予選ランドロビンのグループA2試合が行われ、第3シードのL・パエス(インド)/ R・シュティエパネック(チェコ共和国)組が第6シードのM・グラノジェルス(スペイン)/ M・ロペス(スペイン)組を7-5, 6-4のストレートで下し、予選最後の試合を待たずに決勝トーナメント進出を決めた。
【シングルス】
≪グループB≫
R・フェデラー (2) ○-× D・フェレール (4), 6-4, 7-6 (7-5)
J・M・デル=ポトロ (6) ○-× J・ティプサレビッチ (8), 6-0, 6-4
【ダブルス】
≪グループA≫
B・ブライアン(アメリカ)/ M・ブライアン(アメリカ) (1) ○-× A・クレシ(パキスタン)/ JJ・ロジェール(アンティル) (7), 7-5, 6-4
L・パエス/ R・シュティエパネック (3) ○-× M・グラノジェルス/ M・ロペス (6), 7-5, 6-4
(翻訳/弓削忠則)
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