HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
女子テニスツアー最終戦であるWTAチャンピオンシップ(トルコ/イスタンブール、賞金総額490万ドル、インドアハード)は26日、予選ラウンドロビンが行われ、A・ラドワンスカ(ポーランド)が準決勝の残る1席の座を獲得した。
ラドワンスカとS・エラーニ(イタリア)は、両者ともに今大会1勝1敗の成績で、この試合の勝者が準決勝進出を決めることになる中で行われた試合は、大会史上最長の3時間29分にも及ぶ死闘となった。
世界ランク7位のエラーニが同4位のラドワンスカから、第1セットはタイブレークの末74分で先取し第2セットもゲームカウント4-4の場面でラドワンスカのサービスゲームをブレーク。エラーニはゲームカウント5-4とサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。
しかし、ここからラドワンスカの逆襲が始まり、続く3ゲームをすべてラブゲームで取得し、第2セットはラドワンスカがゲームカウント7-5の逆転で手にする。
勢いそのままにファイナルセットもラドワンスカがゲームカウント3-0とリードするが、ここで終わらないのがエラーニ。続く6ゲーム中4ゲームを取得し試合はゲームカウント5-4に。最後は続くゲームをラドワンスカが取りきり、6-7(6-8), 7-5, 6-4で準決勝進出を決めた。
試合後のインタビューで「(シャラポワとの対戦もフルセットにもつれていて)疲れが取れていなかったから、どうなるか不安だった。3時間半に及ぶ試合になったから、今日自分がどんなプレーをしたのか覚えていないわ。でも勝てて本当に嬉しい。あとは、体のケアに努めるわ。」と語るラドワンスカ。
敗れたエラーニは、「セカンドセットを取られて勢いを失ったけど、戦い続けた。私は1ポイント1ポイントを大切にして戦った。疲れていたけど、そんなことは関係ない。だけどこれがテニス。勝つ人がいれば負ける人もいるの。」と試合後に語っている。
ラドワンスカにとって今回が4度目のWTAチャンピオンシップとなるが、この日の勝利により自身初となる準決勝進出を決め、次戦で世界ランク3位のS・ウィリアムズ(アメリカ)と対戦する。
セリーナとの対戦に向けてラドワンスカは、「間違いなくセリーナは偉大なチャンピオン。だから私には失うものはない。試合を楽しむだけ。この数日、本当に厳しい試合をしてきたけど、こんな大変な試合を毎日するのは本当に大変なの。あとはベストを尽くすだけ。どんな試合になるか楽しみだわ。」と連戦の疲れを見せつつ意気込みを語っている。
セリーナとラドワンスカは過去3度対戦し、セリーナが全勝しているものの、直近となる今年のウィンブルドン決勝での対戦ではファイナルセットまでもつれている。
この日行なわれた試合結果は以下の通り。
【グループA】
V・アザレンカ(ベラルーシ) (1) ○-× N・リー(中国) (8), 7-6 (7-4), 6-3
【グループB】
M・シャラポワ(ロシア) (2) ○-× S・ストザー(オーストラリア) (9), 6-0, 6-3
A・ラドワンスカ (4) ○-× S・エラーニ (7), 6-7 (6-8), 7-5, 6-4
(翻訳/大木茂敬)
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.